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脱貧血

この間、献血できなかった。
貧血は昨年の間に治療したし、4月に献血もできたし、もう一回と意気込んで向かった先で、

「ヘモグロビンが11なのでできませんね」

あら?
数値はそんなに悪くないけど、下がってる。
そういえば、運動はしてるけど特に食事も気にしてない。そりゃあ前の状態に戻るよなあ。

余談ですが、貧血の時期、ほうじ茶が飲みたくて仕方がなかった。
朝起きて白湯を飲んだ後、仕事中も水筒を空にする。帰りの車の中でほうじ茶の苦味が、口腔内からじわじわと広がる。舌の味蕾細胞、唾液まであの味を欲しているような感覚。
ほうじ茶中毒があるかはわからないですが、今となっては病的だったと思う。
そんな状態になったのに、貧血が治るにつれてほうじ茶を欲さなくなった。
そして今、その片鱗がある。
ちょっと飲みたいのだ。

そろそろ貧血予防に取り組むか…ともう一度調べてみました。


赤血球の寿命は約120日。
骨髄でつくられ、脾臓などで処理されるまでの期間が約120日。

正常値や基準値とよばれる数値は健康な人の95%くらいの人の示す値で、健康でもこれらの数値から外れた値を示すこともあるそうです。
そしてヘモグロビンの基準値は、
男性14~18g/dl
女性12~16g/dl

血液を作る上で、食事から吸収される栄養素は重要な働きをします。
赤血球(特にヘモグロビン)をつくるうえで、鉄は必要不可欠。現役と控えの2パターンがあり、

血清鉄:全体の3分の2。赤血球中のヘモグロビンに含まれ、現役の酸素の運び屋
貯蔵鉄:残りの3分の1。主に肝臓でフェリチンとして蓄えられ、鉄不足の時に血液中に放出。食事から吸収される鉄の量より使われる鉄の量が多くなり、貯蔵鉄がほとんどなくなると、鉄欠乏性貧血になる

ビタミンB12や葉酸は、細胞がDNA合成をする上で必要なので、これらが不足しても鉄欠乏性貧血が出現します。

さらに、体重1kgあたり35-50mg前後の鉄があり、このうち体の外から入る量(食べ物)と外に出る(汗や尿)鉄の量はそれぞれ約1mgとわずか。
しかし、食事からとれる鉄の量も10分の1。
1日に食事からとるべき鉄の量は、成人女性で10.5mgと言われていますが、その内吸収されるのは約1mg。
私はお医者さんに、1日15mgを提案されました。ハードル高いなあ。


鉄には二種類あり、

ヘム鉄:牛肉や豚肉などの動物性食品に含まれる
非ヘム鉄:大豆や藻類、野菜、穀物などの植物性食品に含まれる

ヘム鉄は小腸でそのまま吸収されますが、非ヘム鉄は酵素やビタミンCなどの力を借りて、ヘム鉄に変換してからでないと小腸で吸収されません。
鉄の含有量と吸収率から、肉や魚などの動物性食品を食べる方が効率的

鉄分といえばレバー。
それ以外の肉類でいうと、馬肉や牛ヒレ肉。赤ければ赤いほど鉄量は増えるらしい。
魚介類もマグロやカツオなどの赤身、シジミやアサリなどの貝類も良い。
非ヘム鉄では青のりや岩のり、焼き海苔、ゴマやきな粉、納豆が鉄含有量が多いみたい。

さらにしっかり消化吸収させるために、心得ておくポイント。

よく噛んで食べること。

細かく食べ物が刻まれる他にも、噛むと分泌される唾液には、消化を促進する酵素を含んでいるので、多ければ多いほど胃腸での消化吸収力は高まります。
暴飲暴食やだらだら食いで胃腸に無理をかけていると、鉄分以外にも各栄養の吸収がうまくできなくなります。

肉食女子でございます


病院に行かず、サプリメントにも頼らず改善したい、という変なプライド。
今日から青のりを持ち歩いて(食後ケア必須)、もぐもぐしっかり噛んで(早食い気味)、お肉をもりもり食べたら……
一ヶ月後、献血できるでしょうか。

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