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利害関係のない人との対話

先日、とあることから利害関係のない初対面の人(Kさんとします)と、子育てについて話をする機会があり、その数日前に私に起こった、怒り爆発事件について話してみたら、たくさんの気づきがありました。


怒り爆発事件

11歳の娘のオンラインの習い事初日。
朝から、「今日楽しみだね!」と言ってうきうきして学校に行ったので、私はそんなに楽しみなら開始時刻を気にしたり、開始前に準備したりできるのだろうと勝手に思っていました。

そしてその夜、オンラインレッスン開始前。
いつもだったら「あれやったの?」「これやったの?」と私が娘にあれこれ言ってようやく動き出すことが多い娘ですが、私はこの日、何も言わずに娘の様子をただ見ていました。

レッスン開始時刻5分前に娘がYouTubeを見終わりました。我が家にはYouTubeを一時間見たら次の一時間は見ないというルールがあり、ちょうどよいタイミングでYouTubeを見る時間が終了したのです。
私は、当然そのあとレッスンの準備をするだろうと思って娘の行動を見ていたのですが、なんとアイスを食べ始め、呑気にゲームか何かを始めました。

ここで私の怒りが爆発しました。
「何やってるの?早く準備しなさい!!!」
大声で怒鳴りました。

これで娘は開始時刻が迫っていることをようやく理解し、慌てて準備を始めました。
開始時刻とほぼ同時にオンラインで繋ぎ、娘は落ち着いてレッスンを受けていました。終了間際に先生に感想を聞かれ、「想像していたよりも楽しかったです。」とにこやかに答えていました。

レッスン終了後、娘は私のところに来て「今度から早めに準備するようにするね」と言いましたが、私の怒りは収まっておらず、反応できませんでした。

事件の背景

私がいつものように「もうすぐだよ、大丈夫?」「あと〇分で始まるよ」「準備したの?」などの声掛けをしなかったのは、最近読んだこの本の影響だったかもしれません。

この本では、以下の5つのステップが提示されています。

自分を整える
ただ見る
我が子から学ぶ
伝える
寄り添う

このうちの「ただ見る」ということをこのタイミングでやってみることにしてしまったのでした。

怒りを爆発させた理由

私が娘に対して怒りを爆発させたのには以下のような理由がありました。
・約束の時間に遅れて自分の第一印象を下げるなんてもったいない
・マイナスの第一印象からスタートした場合、相手に信頼してもらえるようになるのには時間がかかるということをわかっていない
・娘の日頃からの時間感覚のなさをどうにかしたいと思っていた

後から気づいたこと

後から落ち着いて考えてみた時に気が付いたのは、
・娘のレッスンが楽しみな気持ちは、開始時刻を認識して準備する行動には結びついていない
・本に書いてあった「ただ見る」という行動は、この状況には全く適していなかった
ということでした。

Kさんの反応と今の私の気持ち

この話を聴いたKさんはこんなことを言ってくれました。
・お母さんからどなられたのに、落ち着いてレッスンを受けられたことがすばらしい
・お母さんが怒った理由を理解して、レッスン後にお母さんに声をかけたのがすばらしい

私にはその視点はありませんでした。
確かにその通りです。
娘のことをほめていただいて、嬉しくて涙がでました。
と同時に、娘のできないところに注目してしまっていたことに気づかされ、娘のよいところをもっとよく見ようと思いました。

利害関係のない人と対話することの良さ

今回私は利害関係のない初対面のKさんにこの話を聴いてもらいました。
例えば会社の上司や同僚、子供の学校関係の人、家族や親戚、友人などに話す場合は、言ってもいいこと、言わない方がよいことなどを考えながら話しますが、利害関係のない人との対話はこの点を気にする必要がなく、利害関係のない人との対話の良さを身をもって感じました。
今後、利害関係のない人と対話する機会を意識的に作ってみようと思います。





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