わくわくする園児募集

勤務先では、いくつかの事業を行っていて、そのなかのひとつに0.1.2歳児の企業主導型保育事業がある。
内閣府の助成を受けて運営する保育園だ。
地域の認可保育園ではなく、「認可外保育園」に分類される。

乳児クラスしかないため、3歳児で別の保育園または幼稚園を探さなければならず、すぐ近くに系列の認可園があるが、認可園の入園調整は自治体が行うため、枠があったとしても入れるとは限らない。そもそも枠が空いていないことが多い。

保育料は定額であるため、所得(住民税課税額)に応じて保育料に幅があるため、認可園と比べると、高所得世帯にとってはかなり安くなるが、そうでなければ、逆に高くなる。自治体ごとに設定されている弟妹児の保育料の減免があったりもするため、どちらが得なのかは世帯により異なる。

基本的には、わざわざ無認可を選んで入園するという方は少なく、認可園に入れないので、無認可を選ばざるを得なかった、というパターンが圧倒的に多い。
そして、入園したけれど、認可園への入園が決まるまでのつなぎ利用も多いため、年齢に関係なく、年度末に一気に退園していく。

4月は園児数が少ない。園児数が少ないと、自分たちの給与・賞与に影響する。。。これが現実。

何年か前に聞いた話で、保育園の経営者さんが職員に「園児を集めること、経営は責任をもって行うので、あなた達は安心して子どもたちの保育に専念してください。」と言っておられたのがすごく印象的だったのだが、助成金もどんどんカットされるなかで、自分たちの収入を維持するためには、やはり営業せざるを得ない。

何をするか。

チラシ配布、SNS発信はもちろんやっている。
でも実際は、チラシやSNSの効果を実感するよりも、なんだかんだ言って、口コミや誰かの紹介で入園してくださる方が多い。そして一時保育利用から入園につながるパターンも多い。
そういうこともあって、感覚的には、毎日の保育や保護者対応、見学者対応を丁寧に行う。これに尽きるのだが、それだけではなかなか説得力がない。

もっと具体的なアクションプランを考えよう!

職員同士でそんな話をしていると、アイデアがちょこちょこ浮かんできた。
・お誕生日会に地域の赤ちゃんを招待する。
・園で毎月つくっている製作を一緒に作るイベント。
・ママ・プレママ向けのプチ講座
・子育て相談会

自分や周りの職員の「好き」や「得意」を盛り込んで考える。

「○○先生がつくる季節の飾りがいつも素敵やし、そんなのを一緒に作れる会があったら参加したいな」

「園児を増やさなければならない」ではなく、「こんなこと出来たらいいな、あったら素敵だな」に視点を変えると、ある意味プレッシャーである、園児募集も楽しくわくわくしてくる。



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