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眠れない夜、中年看護師は癌の戦友に会いにいく~終編~

色々と考えさせられた。
昨日は、仕事以外手につかず。
泥の様に眠ってしまっていました。

結論から言うと。
「面子やプライドは男の拠り所だ」

という所でした。

面会に行って、第一声が
「おう!元気か?」

( ̄▽ ̄;)お前が元気じゃねーだろ
と内心思いつつ。

元々が眉なしスキンヘッドな奴なんで
外見上は大きな変化なし。
というか…
プリン食べながら
「家族Love♡」と書かれたプリントTシャツと、甚平の下を履き現れました。

なんで、連絡でなかった?
と聴くと。

「いやいや、看護師に取り上げられた」
とのこと
何をしたんだお前は…
「いちいち、嫁さんや娘に品物頼むの申し訳ないから。Amazonや楽天で届けてもらってた。…そしたら、持ち込み禁止なのもあったんでな。携帯での注文控えるように言われてな…。」

よく、強制退院にならなかったな

「人徳だろなー。」

なぜ、俺に黙っていた?

「いやー。お前にだけは同情されたくないわー」

ほう?

「なんか、腹立つんだよ」

ほう?

「いや、悪気はねーよ?」

帰るぞ?

「おう、まぁ。すまんすまん。あと、次来る時は漫画いっぱい宜しく頼むわ。遠くからありがとな」

強がってんのはわかりますよ。
顔色やら、肌の乾き具合から。
でも、弱い所みせて良い相手では私はなかったようです。
まぁ、元々そういう間柄ですし。
プリン食べられるなら良いでしょう。

閣下には、車で待機してもらってて
話した内容伝えたら

閣下「そっくりじゃん。2人とも」

と、ニヤニヤ( •´∀•` )ニヤニヤ

私「ん?意味がわかりやせん」•́ω•̀)?

閣下「事故で死にかけた時、同じこと言ってたよ。似た者同士だねぇ」

私「いやー。あんなのと一緒にされては」
┐(´д`)┌

肩パンもらいながら
閣下「会えたなら良かったね」

私「あざっす!」


あー( ̄▽ ̄;)なるほど。
確かになぁ。私が事故で生死をさ迷って
麻酔あけで気分最悪、喉は痛いし、口の中も胃の中も血だらけ。
それでも「食わないと!死ぬ!」
と、看護師から止められながらも強引に術後食を食べたり。
同室の患者様と漫画交換したり、極力閣下以外との面会を断ったり…やってる事同じだわ

アイツも何度も来てくれたけども
「いやー大丈夫だから。とりあえずこち亀だけ差し入れてくれ。あとは、帰って家族孝行しろよー」

とか言ってたなぁ。
と、思いふけってまして。
その癖、閣下の前では

私「ごめんねー!心配かけて!ごめんねー!」

閣下「はいはい(*´ω`*)わかったから」

そんなもんだ╮(๑•́ ₃•̀)╭

人間は、本当にいつ死ぬかわからないけれど
アイツのあの様子なら、乗り切るだろう。
死んでも死ねない理由がアイツにはあるので。
仕方ないので、今度は漫画取り上げられる程差し入れてやろう( ^ὢ^ꐦ)
そう思いましたよ。

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