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魂を乗っ取られてはいけない

テクノロジーは私たちの生活を便利にしてくれるけど、その使い方には注意が必要だと思う。

そう感じさせられる本を、ついこの前に読んだ。


世の中にはさまざまなアプリやSNSがあるが、それらは必ずしも利用者のことだけを考えて開発されたわけではない。もっと利用時間を増やして、画面をずっと見続けるような細工がほどこされている。

人間の心理に訴えかけるようなサービスにするために、開発側も日進月歩だ。企業は利益を出して、投資家にもっと投資してもらうように頑張らないといけないから。その利益を出すには、利用者の注意をさらに引くサービスを作る必要がある。画面を見る時間が増えるほど、広告費が入ってくるので。


「便利だなあ」と何気なく使っているアプリやSNSに、このような背景があることを知っておかないといけない。スマホをつい長時間見てしまうのは、意志力が弱いからではなくて、開発側が練りに練った、人間の心理の弱点をつくサービスを私たちに提供しているから。

勝てるわけがない。

注意深く使わないと、魂をいつの間にか乗っ取られてしまう。そうではなくて、デメリットをできるだけ減らしメリットを享受できるような使い方(そもそも使う必要のないアプリがあるかもしれない)をして、こちら側がそれらのアプリやSNSを乗りこなす。


このように、現代社会に蔓延している問題と、その対処法がまとめてある本だった。今さっき書いたことよりも、当たり前だけど、もっともっと内容が濃くて、リサーチも入念に行われていて説得力のある本だった。「スマホとの付き合い方を見直さないといけないかも」と思われている方には、とても参考になる本だと思う。


この本を読もうと思ったきっかけは、修論で忙しくなって、時間を捻出する必要が出てきたから。注意力と時間をスマホやネットに奪われずに、修論に集中する必要があったから、この本を読んで、解決策を求めた。

人間は追い込まれた状況になると、現状を変えなければならない。


何のためにそれを使い、どのように使うか。

それを明確にルール化しておかないと、またずるずると企業のおもわく通りに奴隷化されてしまう。このnoteにおいても、できればあまりそうだと信じたくないが、運営側は利用者の注意と時間を引こうとする(こんなことを書いていたらnoteさんに干されるかも)。


例えば、なんだろう。フォロワーやスキの数値化(承認欲求を刺激する)、通知などかな。自分の利用歴が長いので、共感できるんだけど、ついフォロワーやスキの数を目標にしてしまいがち。

けれど、そこを追い求めすぎると、開発側の思うツボ。それに、noteを続けていく中で、フォロワーやスキの数って、文章の質とそこまで関係ないと思った。


「自分がnoteを使う理由は、〇〇だからで、利用の仕方は△△である。」


この一文を、考えてみる。十人十色の答えになると思うけど、自分の場合は、

「noteを使う理由は、これまで得た知識や経験を体系的にまとめて書き残し、また、新たな視点をくれる文章を読むため。利用方法は、下書きはGoogleドキュメントに書き、noteは投稿するときに開く。紙の本もたくさん読みたいので、noteで読む記事は1日2つか3つ。あと、noteはスマホのブラウザから見れなくして(そのようなアプリがある)、パソコンでしか開けなくする」

と埋まった。


修士論文を書いていた時期はこの利用方法でnoteを使用しており、また、とてもしっくりきたので、今後もこのルールでnoteを続けていこうと思う。

おかげで、散歩をする時間、読書をする時間がたんまりとれるようになった。この2つは、自分のなかで、かなり重要な位置を占めるものらしい。

二宮金次郎さん、あなたとは気が合いそうです。

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