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知らねえよカスが(春日)

「若くていいね」

と言われた時に、素直に嬉しい気持ちになれなかった経験がある人って、意外に多いのかな。

自分もそのひとりで、このモヤっとした感じは何なんだろうと、前から疑問だった。



けれど、最近わかった。

インフルエンザの療養期間中に、Netflixで『LIGHTHOUSE』という番組を見ていたのだが、そこにヒントがあった。

『LIGHTHOUSE』は星野源と若林正恭が、半年間にわたって毎月さまざまな場所で集まり、自分たちの考えを記した日記を頼りに悩みを話し合う番組。ちなみにLIGHTHOUSEは、日本語で「灯台」の意味。

星野源がその回の内容に合わせて、なんと毎度、曲もつくる。曲作りすぎでしょ、星野源さん。



第一回は、二人の下積み時代のはなし。ずっと下を見ていたとか、世間に恨みしかなかったとか、赤裸々に当時の思いを語っていて、今では大成功をおさめているこの二人でも、そんな苦しい時代があったのかと思った。

その第一回の曲『灯台』の歌詞に、

君は若くて良いねなんて 知らねえよカスが
もし僕が明日死んだら それが一生なんだ

と書いてあって、前からあったモヤモヤ感みたいなものが、なんとなく解明された。

「若くていい」というのは、それはこの先も人生が続くという仮定のもとの話だ。


もし近い将来、事故にあったり病気になったりして死んだら、もうそこで終わり。

この感覚があったから、「若くていいね」という言葉に、素直に喜べなかったのかな。「知らねえよカスが」とまでは、もちろん思わないけど。あと「カスが」って、たぶん若林の相方である春日にも、かけているよね、たぶん。

星野源さんには、ぼくの心の中にあったモヤモヤを、またうまく言語化してもらった。

そして年末に、何でこんな尖った記事を書いてんだ…



『LIGHTHOUSE』おもしろいので、ぜひ見てみてください。



明日の記事は、一年間をまとめた記事だよ。

明日をもって、連続投稿は終了します。解放宣言!

まじできつかった。

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