文才がないもんで
僕の記事の作り方として、
できた下書きをしばらく寝かせておき、日をあけてちょこちょこ修正したのちに、公開する手法をとっている。
昔はバーっと書いて、「はい公開ー、行ってらっしゃい」というスタイルだった。
このあたりの時期に書いてた記事とかね。
なぜスタイルを変えたかと言うと、ピッタリあった表現や文章の構成が、すぐに思いつかないからだ。
下書きを寝かせることで、やっとマシな記事に出来上がる。
たまに、できた下書きをすぐに投稿することもあるが。
すぐに適切な言葉や面白いアイデアが、ぽんぽん出てくる人が羨ましい。
こちとら苦労して捻り出した記事のクオリティを、
少ない労力と時間で、いとも簡単に越えられる文才を持った人が、たくさんいるのだろう。
嫉妬するで。
運動量と力積のお話
文章力と、記事を作るのにかけた時間を使って、何か式がつくれそうだ。
文章力を力$${F}$$、費やした時間を$${t}$$とした時、この2つをかけた$${Ft}$$を定義してみる。
これは知ってるぞ。力積だ。高校物理で習った。
Wikipediaさんの引用を借りると、
と定義されている。
その前に、まずは運動量の説明。
運動量とは、物体の質量を$${m}$$、速度を$${\boldsymbol{v}}$$とした時、$${m\boldsymbol{v}}$$で定義されるもの。
速度$${\boldsymbol{v}}$$が太字になっているのは、大学の物理ではベクトルを太字で表す慣習があるから。
$${\vec{v}}$$と同じ意味です。
ベクトルは、向きと大きさを持った量です。速度は、ある方向にこの速さで進むという量を表すものなので、ベクトルになる。
そして、運動量$${m\boldsymbol{v}}$$は物体の運動の勢いを表す量なのです。
例として、大型トラックが自分に突っ込んでくることを、想像してみてください。
大型トラックは20トンの質量を持った鉄のかたまりで、それが猛スピードで動いているとなれば、とんでもない運動量になります。
運動量$${m\boldsymbol{v}}$$は、質量$${m}$$と速度$${\boldsymbol{v}}$$に比例するので。
「僕は死にましぇん!」という願いも虚しく、衝突すれば命はないでしょう。
これで、運動量のイメージは掴めましたでしょうか?
前提知識を説明していくだけでも大変だ。ふう。
そして、ここから大事な法則なのですが、この運動量の変化は力積とイコールの関係になる。
力積を加える前の物体の速度を$${\boldsymbol{v}_{0}}$$、加えた後の物体の速度を$${\boldsymbol{v}}$$とすると、力積$${\boldsymbol{F}t}$$との関係式は、
となる。
なぜこの関係式が成り立つのかの証明は、ここでは割愛します。
大事なのは、この式が何を言わんとしているかであって、
この式が意味しているのは、
ある時間、物体に力を加え続けると、物体の運動の勢いが大きくなる
という、至極当たり前のことを述べているだけなのです。難しくないでしょ。
身の回りのあらゆる物体で、この関係式が成り立っているんですよ。
面白いですよねぇ。
みなさんの物理学の教養も、ついでに上げていくぅ。
文章にも当てはめる
そしてそして、やっとここからが本題。
先ほどの、
運動量と力積の関係式を、文章にも当てはめようと思った。
まず、運動量について。
運動量とは物体の運動の勢いを表すものだったので、
文章における運動量も、高評価が伸びていく記事を表しているようにみれる。
初速が大きく減速もしなくて、他を圧倒するような勢いを持つ記事がある。
スキが多いのは、もちろんのこと(スキの数だけが全てではないと思うが)。コメントも多く寄せられ、note公式の注目記事にも選ばれたりしている記事。
あれは、大型トラックが高速道路を突っ走る並の運動量を持っている。
そして、記事の運動量を大きくするには、力積を大きくしないといけなかった。
力積を大きくするには、
力$${F}$$を大きくするか
もしくは
時間$${t}$$を増やすか
だ。またはその両方。
文章力に定評がある人は、この力$${F}$$が大きい。
なので、記事にそこまで時間$${t}$$をかけずとも、
運動量を大きくすることができる。
だけど文才がない僕は、文章力$${F}$$が小さいので、
記事にかける時間$${t}$$を多くしないといけないのだ。
ちなみに、この記事にもかなりの時間を費やしている。
文才がないもんで。
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