バットガールお蔵入りと絶対に観られない理由

バットガールはそもそもHBO Maxで配信される映画だったが、
それでは利益を生まない為に劇場公開に切り替えられたが
配信映画としての予算で作っていた為にスクリーンで観ると
どうしても安っぽくなってしまいテスト試写で観た一般のお客さんに
「高価なアローバースみたいだった」とか「テレビドラマのパイロット版かと思った」と
言われる始末でクオリティ面で心配の残る作品になってしまった。

このまま劇場公開するとワーナー・ブラザースとDCの看板に傷がつく為、
再撮影とVFXの完成、そして宣伝広告費で+約3000万ドル必要になる。
興行収入は劇場と折半になるので最低でも
2億4000万(予算9000万+追加予算3000万×2)ドル以上を稼がないといけない。
この作品の倍の予算を使ったDCの人気キャラクターの
フラッシュの単独映画でさえ初週に5550万ドルしか稼げなかったので
バットガールを完成させても予算すら回収するのが難しかった事が分かる。

そこで今まで使った予算9000万ドルで損切り(連邦法人税21%とニューヨークの州法人税7.25%も払わなくてよくなる)をする事をワーナーは判断した。

税務処理をすると商品を廃棄したことになるので、
その商品を使って1セントでも利益を生んでしまうと脱法行為になり処罰されてしまう。
なので絶対にバットガールは観る事が出来ないという事です。

550億ドルという巨大な負債を抱えてスタートしたワーナー・ブラザース・ディスカバリー。
彼らはこれ以上に借金を増やすわけにはいかなかった。

私もそりゃバットガール観たいか観たくないかといえば観たいとは思いますが、
巨大な企業に倒産されて関連企業の従業員全員解雇とかになるぐらいなら
こういう現実の非常事態も受け入れなければならないと思うところです。

【参考】
CNNの「有料配信」始まったとたん葬られた理由

Batgirl Cancellation Makes ZERO CENT$, Here’s Why

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