okadangomushi(岡田由季)

俳句を書いたり読んだり、鳥を見たり。「炎環」「豆の木」「ユプシロン」。「週刊俳句」当番…

okadangomushi(岡田由季)

俳句を書いたり読んだり、鳥を見たり。「炎環」「豆の木」「ユプシロン」。「週刊俳句」当番。句集『犬の眉』『中くらゐの町』。第67回角川俳句賞。

最近の記事

『紙猫』紹介 その2

『紙猫』誌紹介の続きです。 ☆☆☆ 浮沈する牡丹のなかを登廊   岡田由季 自句もやるんかい。やるんです。 紙猫の各自15句は、旧作でも新作でもOKだったのですが、私は仔猫句会の吟行で作った句のうち、行った場所のわかりやすい句を選びました。 この句は2015年4月に、奈良の長谷寺に行った時の句です。「紙猫」は吟行の年表つきなので(個人的に)便利です。 ☆☆☆ 双六の上で眠ってしまふ猫  木村オサム 木村オサムさんは、ひとつの語を使った連作にハマっているようです。今

    • 『紙猫』紹介 その1

      関西で活動している「仔猫句会」という吟行の会に参加しています。 いろいろなことがありながらも10年続いていて、その記念に冊子をつくりました。 『紙猫』Amazonで発売中です。 https://amzn.to/49X8LTj せっかくなので一人一句ずつ、紹介していこうかなと思います。 一メンバーである、岡田の勝手なコメントです。 19人もいるので、何回かにわけてゆるゆる書いていきます。 「仔猫」という可愛い名前がついていますが、みなベテランの、個性豊かな俳人たちです。

      • 習作:「球根愛2024」

        だいたい毎月、十句程度の連作を作っています。そのうちの一部の句のみを発表したり、まれに推敲して連作ごと発表することもありますが、ほとんどは、仲間うちの句会で見てもらい、その後お蔵入りです。 そんな連作の習作です。 球根植物が(ガーデニング的に)好きなので、過去にも球根愛という題で何度か作っています。 球根愛2024   春疾風タイの大型植木鉢 野蒜その球根部分掴み引く 球根のテープの黄色卒業歌 春霖やテータテートとティタティタと 極まれる我が花粉症庭に立つ 咲いてから廃園

      『紙猫』紹介 その2