前回の出産からの続きです。

出産後は、気持ちが高ぶっていましたが、翌日から赤ちゃんが、病室にやってきました。

出産後の体力が全くない状態での、同室はかなりきつかったです。育児って今まで話を聞いたり、本を読むことはありましたが、実際に赤ちゃんをお世話することは初めてでした。聞くのと実際にするのでは、全く違いました。


それに、人間、その人の立場にならないと、真剣に考えないものだなと実感しました。育児する人が、どんなタイムスケジュールで動いているかなんて、想像していなかったのです。とりあえず、休むことができない。。

出産は山登りと一緒という言葉は聞いたことがありました。私にとっては、エベレストを登頂して、ぐったりしているのに、すぐに下山しなさいと、突き落とされた感じでした。

お見舞いに来てくれた母親からは、「赤ちゃんの顔は真っ赤で、元気そうなのに、〇〇ちゃんの顔は、真っ青よーー。大丈夫？」と心配されたくらいでした。とにかく、体力が回復することができずにいました。

母乳もほとんど出ずに、悲しくなりました。母乳で育てたいという気持ちは強くあったので、なんで自分はそんなこともできないんだろーと悲観的にもなっていました。

ホルモンの関係で、わけもなく、涙が止まらなくなったりもしました。自分自身のコントロールができないとは、こんな状態なんだなと実感しました。

母親は、自分も母乳が出なかったから、ミルクで育てたし、そんなにこだわることないよ、と優しく言ってくれました。でも、母親の頃と比べて、母乳はいいものだとメディアでは言われているし、母親の言葉は、あまり心に入ってきませんでした。

今考えると、母乳はいいですよという、発信はよく耳にしましたが、母乳が出なくても、全然気にすることないですよ、という情報があってもいいんじゃないのかと思います。
出ない人もいるし、母乳を使えない人もいると思うので、少数派の意見もちゃんと発信していけたらと思います。

母乳だろうが、ミルクだろうが、ちゃんと子供は育っています。母乳じゃなくても、しっかり育児はできているし、愛情は十分伝わりますよ💖過去の自分に言ってあげたい。

今振り返ると、冷静に考えることができます。当時はとにかく必死だったのです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。