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今週の妖怪3

今週も妖怪達いくつか紹介していく

首かじり



飢え死にした者の妖怪
老人であったり旅人であったり、それらが食物を欲しているにもかかわらず、食物を与えられず餓死
すると餓死した者は妖怪首かじりとなって、生前食物を与えてくれなかった者達が死ぬと、その墓を掘り出して首をかじるという

亡者に食物を与える仏教行事をされなかったり供物が足りなかったりした霊が墓を掘り首をかじるという話もある

昔は土葬で飢えた野良犬などが墓を掘り遺体を食べるという事も多かった
その墓荒らし現象を首かじりとして説明付けたのではないだろうか



砂かけ婆



ゲゲゲの鬼太郎でも有名な妖怪
兵庫県西宮市で出現したという
ある松の木の上に砂かけ婆が出没、砂をかける音が聞こえてきたものの、実際に砂が振りかかってくることはなかったという

つまり砂をかける音を出して人を驚かせるだけの妖怪
その姿は具体的な描写もなく、誰も見たことはないという
ゲゲゲの鬼太郎では姿なき妖怪砂かけ婆を水木しげる氏が実体化させた

その正体はタヌキなのではないかと言われている




すねこすり



昔、岡山県の辺り、男が急な用事ができ夜道を急いでいると雨が降ってきた
雨宿りする時間もなく、仕方なく雨の中急いでいると足元に犬のようなものがまとわりつき、転びそうになる
男は足元を見るが犬などいない
また男は走りだしたが、再び犬のようなものが足元にまとわりつく
男は恐ろしくなり用事を放り出して逃げだした

夜道に雨の中という条件で出現するようだ
また、目撃者によると犬というより猫に見えたという



オッパショ石


二つに割れた跡があるオッパショ石

徳島県徳島市西二軒屋二丁目にある無縁墓地にオッパショ石という奇妙な石がある
名のある力士の墓だと言われているいるが、真偽は不明
この墓ができたころに、背負ってくれ、という意味のオッパショオッパショと声がするようになったことからオッパショ石と呼ばれる

ある男が噂を聞いてやってきた
噂通りに石はオッパショと声を発したので
男は石を背負ってやった
すると最初は軽かった石がどんどん重くなり、耐えられなくなった男は石を放り投げた
すると石は二つに割れてしまい、それ以来オッパショという声はしなくなったという

現在も存在しており、割れた部分はコンクリートでつなげられている




今週の妖怪はこれまで
また次回

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