映画ゴジラ×コング新たなる帝国の感想です
ネタバレ有りなので、まだ観ていない人は
ご注意ください

ゴジラ×コング新たなる帝国観てきた
色々言いたいことはあるが、まずは一言で言うと残念ながら自分には合わなかった
現在今年世界一の興行収入
評判は良いので期待しすぎたのか

ゴジラ－1.0と比べたら－1.0の方が面白かった
なんというか、ノリがかなりアメリカ的というか


私はゴジラVSシリーズが大好きなので基本的には怪獣プロレスが好きだ
なのでアメリカゴジラの怪獣プロレス映画は大歓迎なのだが、この映画は何か不自然な違和感を感じる

さっきはアメリカ的なノリと言ったが、昭和ゴジラのノリにも近い
場面場面ではこのノリに近いのだ

もちろん、この映画に吹き出しやセリフが入ってるわけじゃない
が、怪獣同士が明らかにしゃべっているような場面が多々ある
それが悪いのではない
私も昭和ゴジラはよく観ていたし好きだ
怪獣同士のコミュニケーションは前回のゴジラVSコングにもあった


例えるならアメリカのプロレスに近い
アメリカのプロレスは日本のプロレスと違い完全に見世物として成り立っている


ゴジラとコングと突如出てきたモスラの三体が出会ったときの場面はまさにアメリカプロレス


あのときモスラが何と言ってゴジラを説得したのか分からんが、まさに超展開
いきなり一致団結してスカーキング軍団と戦いだす

ストーリーの流れ

まず、序盤
ゴジラが世界各地で怪獣と戦い暴れている
暴れ疲れたのかローマのコロッセオで猫のように丸まって寝ている
コングは地下世界で狩りをして悠々自適
良いものを食べ過ぎたのかコング虫歯になる
虫歯治療の為にコング一時地上に上がる
ゴジラは何かを感じ、戦いの為にフランスの原発を襲いエネルギーを貯める


序盤のこの辺はスカーキングやシーモも出ることはなく平和
でも何か不安な雰囲気を漂わせており、これから激しいバトルが行われる感じが出ていて良かった


中盤
虫歯が治ったコングは再び地下に戻る
モナークの面々もコングと一緒に地下世界へ
モナークは地下から発される信号を追う
コングは地下世界でスカーキングのサル軍団に襲われ、スカーキングの住みかに乗り込む
モナークは地下世界で原住民と出会う
一方、コングはスカーキングの住みかでサル軍団とスカーキングと戦う
戦いを有力に運ぶコング
しかしスカーキングの合図にてシーモが現れる
シーモの冷気攻撃により腕が凍傷になり、命からがら逃げ出すコング




この中盤が一番ダレた部分
人間パートが多く緊張感にもかける
コングとスカーキングとの戦いも迫力にかけるように感じた
シーモとコングの戦いは良かった



終盤
逃げたコングはモナーク達と合流
モナークは凍傷したコングの腕を治療＋パワーアップするため、手に装具を付ける
スカーキングとの戦いでゴジラを応援に呼ぶ為に地上へ行くコング
しかし縄張りを荒らされたゴジラはコングに襲いかかる
二匹の戦いを仲裁するモスラ
そして怪獣達の一致団結

スカーキング&シーモと地下世界で戦う怪獣達

戦いは地上に移行
怪獣大バトルが始まる
スカーキングがシーモを操っているクリスタルが子供のサルによって破壊される
シーモ正気に戻る
コングがスカーキングをボコボコにして、シーモがスカーキングを凍らせる
最後はコングが凍ったスカーキングをバラバラにして終了

ゴジラはまたコロッセオで丸まって寝る
シーモはコングのペットになる
コングは地下世界でスカーキングのサル軍団を仲間にし、帝国の王へとなる
エンディング



終盤はバトルだらけで良かった
地上に上がったコングに対して怒り心頭のゴジラ
コングは必死になだめようとしているのに、ゴジラが体当たりする場面は笑えた

話題になったゴジラの全力疾走は、地下世界でコングとゴジラとモスラがスカーキング軍団に立ち向かっているシーン
私はてっきり何かから逃げている場面だと思い込んでいたが、違った



ただ、シーモを倒さないのはスッキリしない
もちろんシーモは操られていただけなので、仕方がないのだが
シーモを操やつられていただけの可哀相な怪獣という設定にしてしまったのがなぁ


え？スカーキング倒して終わり？！
って感じになってしまった


怪獣プロレスは相手が強ければ強い程盛り上がるので、強いシーモを倒すこともなく、見た目貧相なスカーキング倒して終わりってどうなの？と


最初に違和感を感じると書いた
その違和感は、ゴジラとシーモが取って付けたような感じになっていると
ストーリー的にゴジラが出る必要はなく無理矢理ゴジラを加えたような形になっている


元々この映画はコングが主役で作成されていた
そう、ゴジラは登場する予定はなかったのだ


となると、ゴジラと戦うシーモも登場予定になかったのではないかと
まあスカーキングとシーモ両方コングと戦うからこそ、操られていたシーモが仲間になる展開だったのかもしれないが
スカーキングはどう考えてもゴジラの相手がつとまる格じゃない
弱すぎる

元々制作していた映画に突如ゴジラとシーモを加えたストーリーになっているので、不自然な感じになっている



そもそもタイトルの新たなる帝国はゴジラとは何の関係もない


ただ、ゴジラの描写は悪くなかった
人間にも容赦なく縄張りを荒らす者は誰でも襲いかかる
何故か後半になるとIQが急激に下がってしまったが

ただ、この映画の評判が良いのは嬉しい
評判悪かったり売上良くないと、怪獣映画が作られなくなるから
今回は私に合わなかったが、これからもゴジラ映画を沢山作って欲しい



物販コーナーではゴジラグッズを山盛りのように購入している人達が沢山いた
ご年配の方が多い印象だった



私もパンフレットを購入

コングやゴジラのフィギュアも買おうかと思ったがクオリティが低いのでやめた



監督がインタビューで答えたことによると、今回はコングメインで次回はゴジラメインらしいので次回作を楽しみにしたい


コングは手に装具着けたけど、あのパワーアップ装具は試作品でしかない
あれ完成したら、コングがアイアンマンのような見た目になるのではないか
まさかね