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QAに聴く曲5選

(Q) QOLを (A) 上げたいときに聴く曲。あるいは、(Q) QOLを (A) 圧倒的に意識した曲

昨今の言葉で、QOL (Quality Of Life) ほど重要度の増したものはないかもしれません。それほど、現代社会で生きるデフォルト状態が辛い/苦しい、という議論にも、大いに理があるように思います。ちょっと調べると、QOLに必要なのは、食生活の充実、良質な睡眠、健康、趣味と生きがい、自然とのふれあい、人間関係、etc。もちろん「音楽」も含まれていますよね。ぼくが選んだ 5曲です。明日も人に優しくなれるような。


☆Salvation☆

Title             Salvation
Artist           Hauschka
Album       「Adrift」2018
Comment Volker Bertelmann のソロプロジェクト Hauschka は、ドイツのコンポーザー兼ピアニスト。クラシックの素養 + 実験性 ≧ ポストクラシカル、の音楽性は悪目立ちせず、最近は映画音楽にも引っ張りだこです。本曲も映画「Adrift」のサントラ。長く付き合えるピアノですよ。

☆Hold On☆

Title             Hold On
Artist           Eskju Divine
Album       「Heights」2006
Comment かつての激推しバンド Eskju Divine。彗星のごとく現れたかと思うと、これから、ってときに呆気なく解散 、現 pg.lost です。このデビュー盤はいまでも宝物。北欧のリリシズムと美メロが、ピアノ主導のポストロックを展開します (Coldplay「Clock」が好きな方なら絶対おすすめ)。

☆En Plein Air☆

Title             En Plein Air
Artist           Sven Wunder
Album       「Natura Morta」2021
Comment スウェーデンの謎多き才人 Sven Wunder。室内楽とジャズっぽいアンサンブルを下敷きに、民族音楽/限定地域とのオシャレな対話を聴かせてくれます。気品ある落ち着きに癒されますよ。2019年のデビュー以降では本盤の完成度がもっとも高いと思います。

☆Abschied☆

Title             Abschied
Artist           Popol Vuh
Album       「Hosianna Mantra」1972
Comment Florian Fricke が率いたドイツの実験的クラウト・バンド Popol Vuh。電子音楽の草創期に確固たる足跡を残しながらも、Fricke の思想的誘導によりオーガニックな世界へ。ワールドミュージックの先駆者とも言われています。「アギーレ/神の怒り」「ノスフェラトゥ」など著名な映画にも楽曲提供は多数。70年代、マニアの間では本盤がプレミア付きで取引されましたね。宗教音楽と実験音楽のプログレ的解釈として。

☆Brand New Life☆

Title             Brand New Life
Artist           Brandee Younger
Album       「Brand New Life」2023
Comment ジャズ・ハープの新たなる後継者 Brandee Younger。本盤はハープの先達 Dorothy Ashby へのオマージュを込めた最新作です。ハープの音をメインに聴くだけで、多幸感はおのずと上がりますよ。この幸せいっぱいな楽器に、彼女のアプローチ (先達との対話) はとてもふさわしい。

新春一発目の「5選」はやはり縁起のいい御題にしよう、ってことで、QOLをあげるための選曲です。ジャンルはそれぞれ多岐亡羊ですが、最終的に受け取るメッセージは同じだろう、と思います。すなわち、生きるって素晴らしい。新しい一日は、昨日と異なる「わたし」のものです。

ちなみに、ぼくのQOL爆あげ法は「酒を吞んで忘れること」です。爆あげ法、ではなく、ギリ維持法、の誤りですね。


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