【パクさんをおいかけたい】ザスパクサツ群馬vs.ファジアーノ岡山






どうもこんにちわ。正田醤油スタジアムにやってまいりました。


あいにくの雨、そして真冬のぶりかえしということで手がかじかむほど寒かったです。パクさんも絶賛炎上してしまい、この週末はすわ暗黒かと赤城山の風のごとく逆風ふきすさび状態でしたが、なんとか盛り返してくれ良かったです。赤嶺さんが兵器すぎる。


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◆メンバー

岡山、群馬ともに3421。岡山は前節と変更なし。ベンチは櫛引がベンチ外だったり石毛が復帰したりでちょいちょい変わっていますが大筋の変更はなさそうです。試合が始まってから分かったことですが、群馬も岡山も非常に似たチームでした。守備がうまくいった攻撃の反転攻勢以外に全くめどが立たなかったという意味で…w


◆試合内容について


・群馬の多彩なボトムチェンジと岡山の機能不全

群馬はポゼッションは非常に良いよという噂を聞いていましたが、確かに多彩な入れ替わりで岡山の前からハメたい守備を無効化し、その裏を強かに突き続けていました。



例のごとくパクさんの釣り出されが狙われるわけですが、ワンパターンなら流石に対応も出来てくる(圧倒的成長)はずなのですが、今節ではSBの位置でキープするのがストッパーが開いたり(一柳)、ボランチが落ちたり(岡庭)、ウイングが絞ったり(舩津)と、岡山のFWとボランチの判断を非常に悩ませました。舩津に行くことを心に誓っているパクさんですが、潰し切れればよいものの、そこまで思いきれていなかったので、ボランチやシャドウのサポートのない状態となりワンタッチで中に折り返されパクさんの裏へ展開されるという展開が続出。

なお、回数は少なかったものの右サイドも同様のピンチが起こってしまっていて、岡山としては構造的な問題でもあったことでしょう。それを差し引いてもパクさんはちょっと足を引っ張りすぎましたね。




前半中盤からは渡邉さんが介護しますかとなりかけましたが、そうなると中央が空いてしまい、大決定機に繋がってしまいました。基本的に渡邉さんが出張ってこのあたりのエリアは何とかしようということでしのいでいましたが、耐えしのいでも結局前に誰もおらんがなとなってしまうので後ろでボールを回してもクリアで精いっぱい。

プレスの基準が定まらず、下がってしのいでも逃げ道がなく、かといって全員で前に出ることもできなかったことで岡山は統制を失ってしまい、群馬の先制点と繋がりました。

ハーフウェーラインまで出張って下げさせたのならばDFラインをあげて追いかけたかったところですが、岡山も戻って下がり始めて5バックを作り直そうとした隙に一挙にロングフィードで裏を抜かれ、一度は一森が防ぐもこぼれだまを高井がゲット。群馬としては完ぺきな内容であったことでしょう。



・赤嶺の投入と攻守にわたる修正

失点の前から準備されていた赤嶺。投入されてから岡山は前に人を送り込む動きがようやく出始めました。何の変哲もないロングボールを競った一柳が痛恨のPK献上で岡山が追い付き前半を折り返すと、後半にまず守備の修正が入りました。



赤嶺がCBを追いかけ横パスを出させることを合図にシャドウと後ろが連動して追いかけ、群馬からボトムチェンジで落ち着く時間を取り上げました。単調なリズムの精度の低いロングボールをさらいあげ、岡山は攻撃ルートの修正も加えて群馬を押し込んでいきます。なお、群馬もこの高い位置からのプレスに対しこぼれ球から決定的なカウンターを打ち出しており後半の序盤は一進一退でした。



関戸が最終ラインに下がり、喜山と久木田をサイドに押し上げ、群馬のシャドウの裏にボールを進めていきます。後半途中に大竹が投入され、伊藤大介が一列下がるとこのボール保持の威力は倍増しました。左は伊藤大介が、右では久木田のドリブルや赤嶺や大竹が下りてきたりとピッチを広く使ってボールを動かせてきました。

特に大竹と伊藤大介はうまく前を向いて攻撃に人数をかける時間を与えており、彼らのサポートを受けたパクさんは前半の鬱憤をぶつけるがごとく対面の舩津の裏をかきまくり、大チャンス祭りを開催。いやあこのへんは気持ち良かったです。残念ながらゴールにならなかったのはちょっと良くないんですが…

赤嶺がハムストリングの違和感を訴えたことで交代となりましたが、攻守の修正は継続され、トップに入った豊川の猛然としたプレッシャーがみられました。

スローインのリスタートからパクさんのパスはブロックされるもそのこぼれだまを拾った関戸のクロスをいつの間にあがっていた喜山が滑りながら触り、そのボールが豊川に当たってコースが変わりゴールマウスへ。豊川は身体を張り続けたご褒美になったゴールでしたね。走った分だけ報われました。

群馬は交代カードで相次いでFWを投入しますが、流れを変えられずそのまま試合終了。岡山は2試合連続の逆転勝ちとなりました。



◆かんそう

・明らかな答えはあれどそれを許さぬ台所

岡山としてはまたもや前半がパッとしないところからの巻き返しとなりました。前線で守備をする時間を増やすことが一番の近道になりそうな状況であるので、ボールを運べる伊藤大介―大竹―赤嶺の縦のラインが理想だと思うのですが、怪我明けの赤嶺は無理の出来ない状況で今節も途中で負傷気味の交代、大竹はよくわからないのですが、90分やり切るのは難しいという判断なのでしょう。

恐らく苦肉の策での前半の入りなのでしょうが、それにしても穴がありすぎるので悩ましいところ…次節はボトムチェンジにも対応できそうな堅守を誇る東京Vが相手なのでどのようにやりくりするでしょうか。

今回もまた穴認定されてしまったパクさんですが、潰すなら潰すでもう1歩2歩早く動かねばいけませんでした。動かないというチョイスをしたときにちょっと動きなおされるとすぐ目を離してしまうのでステイもまた難しいところですし、岡山のチームの約束上も行く方が正しいことが多いので、ボトムチェンジなんか知るかよするならもっと早めに判断をする必要があったでしょう。

後半サポートが得られた時のキラキラ感は良かったので、我慢の展開の身の処し方を整理して鬱憤を晴らすチャンスがきたら決め切ることですね。スタメンで出ている以上は責任を負わねばなりません。次は上位とのホームゲームと正念場なので、やりきってくれれば。





寒い中本当にお疲れさまでした。



では。