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むっくんだいすきクラブ season3 final : ヴァンフォーレ甲府vsファジアーノ岡山 "万感"


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どうもこんにちは。最後の大勝負です。見届けに来ました。



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ちがったこっちだったわ。ということでJ2最終節の舞台、中銀スタジアムに参りました。めちゃくちゃ風が強く、気温以上に寒い。盆地の本気はまだまだこんなもんじゃないのだろうが。石和温泉はお湯もワインも最高でした。



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ゴール裏だとSBとかマジで何してんのかいっこも分かんないのでこっそりと普段着で横から。。。

コロナの縮小営業のせいか、記憶違いか、メインもバックもホームユニフォームのみになっていました。あとチケットの買い方がめちゃくちゃわかりにくくなってた…w これほどコロナで元に戻ってほしいと願うこともなかった。



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最後の試合、むっくんがスタメンに名を連ねました。上田さん、ミネゴ氏、後藤圭太さんも。三村さんはコンディションで出られないとのことで本当に残念でした。みむっくんもっと見たかったンゴね...

ここ2か月試合内容が試合内容だったので、ただむっくんが見れるだけで嬉しいみたいな弱腰な心境であった。




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ついにキックオフ。




鬼気迫る快演



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立ち上がりからこれまでの齟齬や自信のなさがウソのような内容になっていて、弱腰な気もちが吹っ飛ばされました。本当に別のチームかと思いましたね、群馬のときと。

蹴り飛ばしていく入り方は変わりませんでしたが、大きく変わったのは選手たちの気迫。特に斎藤さん、上田さん、山本君の動きはすさまじさがありました。セカンドボールに必ず勝つ、味方がキープしたら必ずスペースを狙う。そういった強い志向が感じられ、それが後ろの味方を楽にして、「流動性ある攻撃」を生み出していきます。

また、気迫だけでなく、ボールを受ける前に、セカンドボールを競り合う前に、周囲を確認し次のプレーを予測する冷静さも選手たちは兼ね備えていました。みんな三割り増しくらい首振って声掛けあってましたね。むっくんもボール止まるたびに声かけてた。

斎藤さんの岡山のボランチに近づく=甲府のボランチの裏を取るポジションが意欲的で、これに山本君がDFラインの裏を狙い、むっくんもそれに呼応してサイドの裏へとガシガシ走り抜けます。これによって連動した動きが生まれ、甲府のボランチの裏→ストッパーの裏とパスがどんどん引き出され、推進力のある試合展開を生み出していました。この日岡山が見せたものはまさしく「積極的で魅力的なサッカー」でした。




「良いミス」を重ねるということ


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とはいえ、ミス自体が減ったというわけではなかったです。相手にそのままカウンターに持っていかれる不味いパスミスや目測を誤った守備で突破を許す、いつも敗因となるエラーは確かに見られました。

ただ、この日の岡山がよかったのは「ミスの質が良かった」からだと思います。パスミスは相手の守備の裏を狙った結果のものであったので岡山の選手は裏へ走りこむ勢いのまま守備へと移行し、甲府のカウンター攻撃を防ぎやすくなっていました。

そのおかげでボールを回収しやすくなり思い通りの展開になったためか、守備の寄せそこないも集中を切らすことなく粘り強くついていく、気迫を感じる守備を続けていました。金山のビッグセーブは確かにトランジションのうっかりだったと思いますが、下口が食らいつき、斜めに走りこむ選手をむっくんが抑えていましたので、金山のポジションも適切にとられ、シュートの正面でセーブすることが出来ていました。見た目の怖さよりは楽なセーブだったんじゃないかと思います。こういうものを「ベストセーブ」っていうんですよね。

このようなミスをミスとしない粘り強さ、前向きさが、二つのゴールを生みました。白井さんの美麗ゴールを生んだのは下口の泥臭い粘りと山本君のこの試合ずっと見せていた地味ながらも鮮烈なプルアウェイ。濱田ちゃんのスーパーボレーを生んだのも下口の粘り、上田の切れ味、山本の献身でしたね。あとあのゴールはむっくんのロングスローから始まったんですよね(どやどやのどや)

むっくんもまたシーズン序盤のようなフレッシュな攻撃面での動きを見せ、ハーフスペースを齋藤さんと入れ替わって狙い、山本君との連動の結果ゴール前でドフリーとなるビッグチャンスを迎えます。いずれもボールが足につかず決め手にならなかったのが今季を象徴してしまい、残念。ここでゴールとか生まれたら感激死していたから個人的には助かったのですが、今季のはじめにもあったこういうチャンスが決まっていればまた違う世界もあったと思うと情緒が爛れて身体が溶けてしまいそうです。




受け継がれる闘志



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面白いように甲府の裏を狙えたのは風を利用したという側面があり、後半は甲府もドゥドゥをサイドに開かせてむっくんにあてたりして意趣返しを狙っていそうでした(チームの共通理解になっていたのかはやや疑問でしたが)

前半と逆の立場に置かれる懸念があるということか、早めに阿部君を投入して5バックに切り替えてスペースを消しにかかります。交代で入ってくるのは契約満了になったベテランたちに代わってこれからチームを支えていくことになる若い選手たち……(関戸さんも顔はいつまでも若い)

ぎこちないながらも懸命に甲府のラファエル攻勢を身体を張って止めていきます。

その中でも心強さを見せていたのが下口。今節は2得点を演出した上、1対1の守備、セカンドボールのぶつかり合いでは抜群の強さを見せました。上体フェイントで抜き去るシーンまで見せていて意外過ぎて逆に笑ってしまった。生意気だぞ。

まさに闘将むっくんを見ているような、そんな気持ちにさせられました。右にも闘将、左にも闘将。両手に花やな。

ラストプレーでも圧巻のボール奪取を見せて試合終了。岡山の力と未来を、最後の最後に誇らしく掲げるような試合になったんじゃないかと思います。


最後にいいものを見せてもらいました。




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試合後。

いつもはヘラっとした礼で速攻で引き上げていくむっくんが見たことない角度で頭下げてた;;




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ゴール裏に向かう前、山本君に声かけられて顔を覆っていた

あいさつのあと、ヘアバンドを取り、空を見上げていた




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( ;;)



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ありがとう。むっくん。ありがとう。ファジアーノ岡山。




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さようなら…