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敗戦処理でも意地を見せるむっくんの夕べ...vs横浜FCの会報




横浜駅西口からこんにちわ。今回はSIGOTOに愛されてしまったので直で横浜へ。SIGOTOのことは殺してきた。




むっくんスタメンじゃないという悲報を受け取ったので肩を落としながらの徒歩ニッパツです。なまずかわいい。あと歯医者がデカいビル持っててビビる。横浜怖。



東京都西部と似たデジャブを感じるJ1にしか人権がない感じ。




国道13号線をはずれると大都市から一気に住宅街で脳がばぐります。地図は団地に突っ込めって言ってる。



わりとまじな団地。



からのわりとマジな坂。



スタジアム裏手の工事現場に出てしまったのでやや遠回りでしたが無事試合には間に合いました。




ニッパツはちょうどええ規模で好き。



大がかりな工事現場は横浜市立市民病院のようです。入院したら試合見れるんだろうか。羨ましいな。




ケータリングで公園でめしくってると昼休みかなという感じしかしませんがまあある意味仕事ではあるな(彼は狂っていた)



というわけで仕事帰り応援おじさんです。



ニッパツの縦視点はほれぼれしますね。思考なり気持ちなりが素人目にも伝わってきます。今日の岡山の選手たちはもどかしさが募り反骨心に火をつけようと己を強いることが多かったわけですが、チーム戦術の差を個人の気持ちで埋めるというのは難しいものです。




横浜下平監督の用意した、田代と佐藤謙介を縦関係とし遊軍となった佐藤が岡山守備の第一陣を幻惑する3-1のビルドアップに対して全くの成す術なし。撤退して守ろうとするも、レアンドロドミンゲスの技術とイバの強さの独壇場となってしまい、奪いきれないことによるラグによってスライドした守備が相手にスペースを提供するだけの暖簾のような状態に。特に左サイドの仲間とチェジョンウォンの受け渡しはしこたま狙われていました。仲間が相手のSBを見すぎてて中央にパスコースが空くところからのコンビネーションで両手で足りないくらいチャンスを作っていました。なんとか身体を張ってシュートは守っても、守備が乱されることでうまれる中盤のスペースを佐藤謙介に掌握され攻撃をやり直されてしまうという、完全に嬲り殺しの形。

そういう時にイヨンジェにすっ飛ばして陣地を回復するのが岡山がこれまで健闘してきた秘訣の一つだったのですが、ヨンアピンの強烈な守備に競り落とされ、前半15分ほどで打つ手なしという状況になってしまいました。あとは淡々と崩され、走らされ、拾ったボールがミスになって天を仰いでという繰り返しでしたね。京都戦もなかなかきびしかったのですが、ヨンジェが勝ててたのでここまでひどい試合にはならなかった。今季見てて初めて前半の途中で完敗だなという試合になりました。

後半立ち上がりにやっと佐藤謙介へのマークを確認したものの、マーク担当にボランチの関戸が前に出た分うまれたスペースをイバとレドミが蹂躙するという裏目の結果。この順応の早さはゲーム開始前から用意されてたということでしょう。完全に上手。

岡山の変更は攻撃が全くままならないというところに集中したような形でしたので、この守備面のhackというよりfuckに近い侵されっぷりには手が回らずその結果早々に試合が終了するということになりました。確かに最終ラインからつなげないのは問題でしたが、優先順位的にええのかというのと、その方法でええのかというのと、二点問題になりましたね。

右SBに変更された田中裕介が目測を誤ったことでサイドの守備に人数が足りなくなった三点目は象徴的。SBが抜かれたらカバーに入ることになっているボランチの武田君がスピードに乗ったイバと競るのはまあ無理でしたし、DFラインが足りない状態で裏をとられたので、大外の北爪に守備が間に合いませんでした。あれでボールに触れたイッチは逆にすごい。

田中のSBは中に入って立ち止まる以外に何かあったんでしょうかね。CBで出来てた読みの巧いカットもあまり見られず、岡山での実戦にはまだ運用が足りていないようでした。中野誠也のゴールは廣木が左SBに変更された結果生まれたいいゴールではありますが、この試合に必要だったのは2トップの立ち位置から練り直し佐藤・レドミ・イバへの縦のラインを消すことでいつもの圧縮守備の形を取り戻すことが優先的でした。それができなかったのは個人の責任ではないでしょう。




さて、むっくんは3枚目のカードとして1-4という状況で投入されました。チェジョンウォンがちょっとケガっぽかったのでスクランブルでしょうか。右SBが1試合で3人も入れ替わる試合というのはちょっと見たことがないw

野球でいうところの敗戦処理というような形で出てきてしまったので憤りが隠せないのですが、大量点差で前に出る岡山の攻撃を右からうまくつくってくれました。自らがもしくは自分がつぶれて味方をフリーにするタイミングの良い裏への飛び出し、攻め込む選手の配置を見据えたちょうどいいパス、味方が攻め込み空いた大外を占拠してのクロス。二度、三度ほど惜しいシーンを作りました。いっこドンピシャのクロスが上がったので決めてほしかった…

やはりSBでタメをつくれるとゴールの可能性があがりますし、そこにむっくんの価値が出せているのを確認できたのはよかった。ただ、イージーな空中戦を落として失点の流れを作ってしまったのは残念。岡山が横浜戦で一番やりたかったはずの、こういう攻撃ができる選手がむっくんであるとわかっていると思うのですが、後半頭で出なかったということはコンディションなんですかねえ、そうじゃないといいんですけど。

いずれにせよ、横浜はこれ以上ない形で岡山の弱点・欠点を見せてくれました。それは長い時間をかけて新たに身につけないといけないこともある(寄せ方の矯正・布陣変更の柔軟性)でしょうが、一部は(守備圧力に抵抗できる攻撃の技術)すでに潜在的にもっているものということも大敗の汚泥の中にわずかに光る砂金のように見えていました。それを黄金のカブレラ(200万円)くらいに育ててくれればと思います。

むっくんをね右SBに戻すといいと思うの(ポジショナルトーク)


それでは。