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夏の彼女が歌う時

彼女は歌う

カナリアのように高らかに

水のように清らかに

風のように爽やかに

その小さな体躯を縦横無尽に走らせて

手は弦を弾き音を奏でて更に更に

足が全身を揺り動かし前に前に

感情が声になり思いが音になる

始まりの気持ちもあの時の辛さも

全てはこの瞬間で報われるのだと

彼女は私に問いかける

橙なる星が私に問いかける

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