見出し画像

vol.043|HSPという言葉に出会って、少しずつ変わった自己認識

どうも、くじらです。


HSPって言葉、知っていますか?

くじらがHSPという言葉に出会ったのは、5年ほど前のことです。

これは、High Sensitive Personの頭文字をとったもので、直訳すると超敏感な人、という意味になります。

HSPセルフチェック

画像2

簡単なセルフチェックがあります。
~エレイン・N・アーロン博士の公式サイト(日本語版)
http://hspjk.life.coocan.jp/HSS-Test.html より引用~

どちらかといえば当てはまる場合、あるいは、過去に多く当てはまっていた場合は「はい」、全く当てはまらないか、ほぼ当てはまらない場合には、「いいえ」と答えていきます。

1. 感覚に強い刺激を受けると容易に圧倒されてしまう
2. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
3. 他人の気分に左右される
4. 痛みにとても敏感である
5. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
6. カフェインに敏感に反応する
7. 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などにに圧倒されやすい
8. 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
9. 騒音に悩まされやすい
10. 美術や音楽に深く心動かされる
11. 時々神経が擦り切れたように感じ、一人になりたくなる
12. とても良心的である※1
13. すぐにびっくりする(仰天する)
14. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
15. 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
16. 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
17. ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている
18. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
19. あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
20. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
21. 生活に変化があると混乱する
22. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
23. 同時に自分の中でたくさんのことが進行すると気分が悪くなる
24. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
25. 大きな音や雑然とした状況など強い刺激に悩まされる
26. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
27. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

最後に、14個以上当てはまったらHSPの可能性がありますということです。

HSPについて詳しく知りたい方は、こちら
もうちょっと詳しく診断してみたい方はこちら


簡単なテストの他に、DOESというものに当てはまるかどうかでHSPかどうかがわかるみたいです。

簡単にまとめると、

D:深く処理する(Depth of processing)
O:過剰に刺激を受けやすい(being easily Overstimulated)
E:全体的に感情の反応が強く、特に共感力が高い(being both Emotionally reactive and generally and having high Empathy in particular)
S:些細な刺激を察知する(being aware of Subtle Stimuli)

くじらの「中の人」をよく知っている方はくじらに重なる部分があるかもしれません。

HSPの診断テストをすると-54〜140の振れ幅の中で私は90でしたので「中度のHSP」と出ましたが

DOESについての記事を読むと多くが当てはまる

例えば「深く処理をする」という項目。
1を知って10を知るとか。人の話を1聞けば、勝手に自分で考えて10を知ったり質問をしたりして10に近づいたり。

小さい頃からゴシップや世間話よりも、生き方や哲学的なことを話してました。(飛行機で乗り合わせた隣の人とは生き方について6時間もお話ししたことあります。自分でもびっくり)

とにかく人がたくさん集まるところが苦手なのですが、たぶんこれは人と話すのが苦手というよりも(お話しするのは好きだから)、たくさんの情報が一度に入ってしまうために疲労感が溜まるからなんだと思います。

他にも、「過剰に刺激を受けやすい」という項目。
同時に複数の会話を聞くことができたり、目と耳と肌と、五感でいろんな情報を得ているからそれらを処理するために使う体力が、大勢の前だと持たないんだと思います。

だから、すぐに力尽いて黙り込んでしまう。

ずっと同じことをするのは飽きるから、毎日同じ人とお昼ご飯食べられない。些細なことで驚いてしまうので反応が面白かったのか、学校に通っていた頃はよく驚かされたりしていましたね。

人のことを考えすぎて自分よりも相手を優先したり、何か注意されると何日間かは引きずってしまうし。相手のちょっとした表情や行動の変化を察知してしまうからいつも口癖は「大丈夫?」とか「元気?」になってるし。

大きな音は苦手で太鼓や花火の音はしんどいなと思います。

嗅覚が優れているのか、周りが見抜けないものを見抜いてしまう。
その場にいる友人たちにはわからないちょっとしたたばこの臭いだったり、、

嗅覚と味覚が連動しているように、パンケーキ屋さんのパンケーキの隠し味まで当ててしまってレジで店員さんを戸惑わせてしまったことも。

他にも当てはまること色々あるけど、挙げだしたらキリがありません。


病気じゃないから余計に理解してもらえない

冒頭でも言いましたが、HSPという言葉を知ったのは5年ほど前。
かなり当てはまるので共感してもらえたらいいなと思い、当時付き合っていた人に打ち明けてみたことがあるんです。(当時、一番信頼していて打ち明けられると思っていたのに)

そしたら簡単にはねかえされました。あ、理解してもらえないんだなと思ってからは誰にもいうことなく(いう必要もないし)、今に至ります。

でもここで開示しようと思えたのは、自分の頭の中を整理したいから。
そして、それだけじゃなくて、敢えて口にはしないから、たまたまこれを読んでくれた友人がくじらをもっと知ってくれたら、という想いがあるから。
また、くじらを知らなくても、この記事を読んでHSPという言葉に触れて、何かの助けになればと思ったから。

病気じゃないから、病院で診断してもらうこともできない。
だけど、心理学者やHSPについて研究をしている人もたくさんいる。


自分を受け入れるということ

画像1

HSPという言葉との出会いのおかげで、
HSPである、HSPでない、関係なしに、自分にはHSPの人と共有する特徴があるから、どういう対処をすればいいのかと生きていく上でのヒントを見つけるのが楽になりった気がします。


人のことばっかり気にしてる自分に対して、しんどくなって全てを投げ出したくなってしまったり、
音や匂いに敏感すぎて気持ち悪くなったり集中できなくなったり、

そしてこれを周りの人に理解してもらえなくて(共有もあまりしていないけど)「なんでみんなわかってくれへんの?」って苦しくなる自分に

今なら「みんなが普通」と思えるようになったし、「自分の感度レベルはわかったし高いことはわかってるから、考え方を変えてハードルを下げたらいい」と言えるようになりました。


しんどい時はしんどくていい。
投げ出してもいい時は投げ出したらいい。
匂いには慣れればいいし、
小さな音に敏感なら聞こえないように対処すればいい。

そうやって、少しずつ、対処法を見つけていくことで自分で自分を受け入れられるようになったのだと思います。そして、これからも対処法を模索し続けます。

自分は変われないし、周りも変えられないから、ちょっと考え方を変えるだけ。


20.02.03
ちゃおちゃお!
くじら

--余談--
ちなみに、HSPをテーマにした映画があるらしいのです。

画像3

こちらがトレーラー(予告編):https://vimeo.com/127411908



くじら観てみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?