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スピリチュアル


私は複雑な家庭で育ち、自分でも気付かずにHSPというものやアダルトチルドレン。
もしかしたらまだあるかもしれない。
そんな風に幼少期からの影響を抱えながら生きてる。

でも、それを恨んでもないしかといって
感謝も勿論していない笑

でもこの環境だったからこその私が存在している。


小さいときから周りの同世代の子とは考えも違ってたし、出さないように周りとなるべく同じように合わせたり更に言えばそれより下になり目立たぬように生きてきた。

唯一、小さい時からこの私をひっそりと気付き、否定もせず寄り添ってくれたのは度々ここにも出てくる一つ上の幼馴染で私の大切な人である。

私も彼も世間的に見ればクセが強いのだと思うし
彼は特に難ありだ。
でもとても周りからは慕われるしリーダー気質。
私にはどうかな😂

彼も家族には恵まれず苦しい時代を過ごしてきた。

思い出した事がある。
何歳の時か忘れたんだけど。
彼の家に泊まりに遊びに行っていたとき。
彼のママは夜も仕事に行っていて留守にする。

彼は私に不満を言っていた。
【いつも居ない。家にいてほしい】って。
きっと何度かママに訴えた事もあったんだと思う。でも『良い子にしてて』そう言われていた気がする。

泣いて甘えて縋れば【ワガママ】となる。
彼は次第に自分の感情を素直に表さないようになった。

彼ママが居ない夜。
私がずっとそばにいるよ。だから泣かないで。
そんな事を子供ながらに言っていた。
おばあちゃんが彼を優しく見守る。
私は彼のおばあちゃんが大好きだった。

天国に行った今もきっと
彼の側で寄り添ってくれてると思う。

彼の寂しそうな顔をみて一度、彼ママに
お願いをした事がある。
『今日も夜お仕事いっちゃう?』
『◯ちゃんが淋しいって』
『一回でもいいからお仕事行かない日作れる?』
『私も良い子にするから』

彼ママは半分悲しそうな顔をしながら
返事もなかったけど頷いた。

その時、彼ママも辛いんだなってわかった。
◯ちゃんが嫌いだからじゃないよ。
良い子にしてないからじゃない。
行かなきゃいけなかっただけだ。
そう思った。

そのあと、彼ママは夜に家にいる日を作ってくれた。
その時の彼の嬉しそうな顔が忘れられない。
そして彼のお兄ちゃん達も嬉しそうだった。
その日の彼の家は家族みんなが笑ってて幸せで溢れた。

それでも彼は今もきっと幼少期の孤独と知らず知らずに闘っている。

オンナノコよりもオトコノコの方が繊細で傷付きやすい、そしてずっと引きずってしまう。
ココロにずっと傷を持ったまま。

大人になった彼のそばにいるとき。
私はその孤独と向き合う事になる。

きっともしかしたら彼も私の孤独と向き合っていたのかもしれない。
自分ではわからない。

彼とは何度もくっついたり離れたり。
深い深い刻み込まれた孤独が今も私と彼を苦しめる。



成人を迎えた頃、
彼は東京で仕事をする事になった。
遠距離になった私達だけど。
彼の仕事関係で知り合ったどこかの会社の社長さんと出会う。
いつも仕事関係での飲み会。
私も会いに行くたびにそこに参加。

1人孤独になって虚しい思いをして過ごし
そんな中、大威張りの腐った大人達の中で1人だけ違うおじさんに声を掛けられる。

私を除け者にするわけでもなく
ただ普通に話かけてくれて。
良くわからない私と笑って過ごしてくれた。

おじさんはとても凄い会社の社長さんだったみたいだけど私には良くわからない笑
『まだまだだなぁー俺も』そんな風に優しくケタケタと笑っていた。

そんなおじさん。命名→達吉
最初はさん付けしてた気がするけど笑
その日を境に私がその場に顔を出すと
真っ先に気付き、呼び寄せる。
隣に座らせて私に奢ってくれて
何気ない会話して1人にさせないようにしてくれた。

その時からずっとあれから何十年と私のお父さんとして守ってくれている。

達吉には奥さんがいる。
飲み会には参加していなかったので
達吉との会話で
『いつも奢ってもらってすみません、奥さんに申し訳なくて達吉さんの奥さんに会わせてもらえませんか?』そんな事をお願いした気がする。

どこの子かもわからない私をずっと気にかけてくれて。でも奥さんからしたらイヤじゃないかな。
達吉さんにも迷惑かけたくないし、奥さんに会って話しよう、そう思った。

奥さん→きよこさんにしとこ笑

その日から私のお母さんになった。

そんなわけで
ここでは初めましての
私の東京の父と母。

ずっと会えていない。

連絡先も消えてわからなくなってしまった。

元気にしてるのかな。

会いたいなぁ。

きちんと機能してない家族の中で育ってきても
私は他の誰かに愛してもらっていた。

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