【読書】ナシーム・ニコラス・タレブ「まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」

「まぐれ」という本を読んだ。ある方法での投資が短期的にうまくいっているからと言って、長期的に見たときにうまくいくとは限らない。毎年5%ずつ株価が上がっていたとしても、数十年に1度株価が何十%も下がってしまうということも多々ある。だからこそ短期的にうまくいっているからといってその方法を続けていれば今後もずっとうまくいくというわけでもないし、短期的にうまくいっている投資家の能力が必ずしも高いわけではない。

同様にどの商品が大ヒットするかも偶然に左右されうるものである。短期的にうまくいっていないからといってその会社の社長を低く評価することも、短期的にうまくいっているからといってその会社の社長に高い報酬を支払うことも妥当であるとは言い難い。

偶然に左右されるという主張で概ね一貫していたので、努力する気が小さくなってしまうという副作用があるのでご注意を…。

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