【映画】デドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章
タイトルがあまりに長いので、ネットでは「デデデデ」と略されています。公式もそう言ってるし、以後は「デデデデ」と呼びますね。今日の記事は長くなるかもです。
全体的な感想は「予想の三倍くらい面白かった」です。未知との遭遇、ET、ゼイリブ、デスノート、キャリー、ドラえもんなどなど、色んな作品の要素をぶっこんでる感じです。原作も読もうかなぁと思っております。まあ、今回の映画は「前後編」の前編のみで物語そのものが完結していないので、そこは加味して
物語
宇宙から飛来した物体で、序盤は「日常が変わらない」んです。そりゃ驚きもするけど、別に攻撃を仕掛けてくるわけではない。でも、目的も相手の力量もわからないから「薄気味悪いなぁ、でも普通に過ごせてるなぁ」という日常。女の子5人組も、いつものようにFPSに明け暮れたり、先生に恋したり、友達とお買い物に行ったりします。そして友人の悲劇が起き…
浅野いにお原作なんで「単に友情を描く」になる訳でもなく、主人公2人が仲良くなるのは「いじめ」がきっかけだったりします。これが要因になって、主人公は宇宙人が落としたものをデスノートみたいに使っちゃったりします。「残虐性の発露」はきっちり表現されてます…
ただ、前半は「色んな要素を匂わせたまんま」で終わっちゃいます。後章は来月か…実に待ち遠しい。
登場人物
メインのキャラはこのお二人。
小山門出 (こやま かどで) CV:幾田りら (YOASOBI)
主人公はショートカットで眼鏡っ娘の小山門出。門出を「デーモン」と呼ばれて、子供のころにはいじめられてたりしました。高校の担任に片思いをしていたけど、さらっとかわされてたりもします。FPSゲームが好きで、漫画の「イソベやん」の愛読者。
中川凰蘭(なかがわおうらん) CV:あの
主人公の一人で、太眉ツインテールの少女。中二病っぽい発言や妄想が多く、行動も割と突飛な感じ。門出からは「おんたん」と呼ばれています。後章では、かなり重要な役どころになるそうです。
平間凛
主人公2人の高校時代の同級生、仲良し5人組の1人。身長が高く、BL好き。
出元亜衣
主人公2人の高校時代の同級生、仲良し5人組の1人。小柄な眼鏡っ娘。
栗原キホ
主人公2人の高校時代の同級生、仲良し5人組の1人。5人の中で1人だけ、高校に入ってからの友人。仲間たちより先に彼氏を作るが、彼氏も思想的に色々問題があり別れる。高校卒業間近で、侵略者の中型船墜落に巻き込まれ死亡してしまう。
色んな作品へのオマージュ
宇宙からの巨大UFOの飛来は「未知との遭遇」や「インディペンデンス・デイ」、はたまたアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」っぽいなぁと思います。いつもの日常が一気に違う世界になってしまう感じ。
主人公の門出ちゃんが暴走するシーンは「デスノート」とか「キャリー」みたいだなぁ、と。正義って主観が混じるだけになかなか「これが絶対」みたいな解答がないですもんね。歪んでいても気が付きにくい。これは私も自戒を込めて…
「イソベやん」は、言うまでもなく「ドラえもん」オマージュ。というか、まんまです。キャラ設定の性別が変わってるくらいで、本当にそのまんまw
圧倒的科学力を持つ侵略者(と言っても非武装、弱い、自衛隊に撃破される)を人間が追い詰めていく姿は小野不由美さんの「屍鬼」を思い出しましたね。あれ、人間の方が鬼より残酷でえげつなかった…。少しネタバレになるけど、終盤の「無抵抗の侵略者が一方的に攻撃されて、空から落ちていくシーン」はなんとも苦しくなりました…。
幾田りら+あの+TARAKO
主人公の2人の声優が「YOASOBI」のVocalの幾田りらさんとあのちゃん。違和感ゼロ、めっちゃマッチしていました。特にあのちゃん、びっくりするくらい上手かった。というか、あの口調のまんまでいける役柄w
いくらちゃんは「竜とそばかすの姫」で声優初挑戦してて、その時点で「すごく上手いなぁ」とは思っていたんですが、この作品でもかなり「キャラそのもの」でした。2024年時点で、最も注目を集めるであろう2人をこんなにうまくマッチングさせるなんて、キャスティング凄い。
そんで、TARAKOさん。役柄は「イソベやん」の主人公キャラの女の子(のび太ポジション)なんですが、まあ、あの有名声優さんを贅沢な使い方してるなぁ、と。
TARAKOさんは先日お亡くなりになられましたが、その件に関してエンドロールの最後にお悔やみの言葉が出てきます。(本編ネタバレじゃないからいいですよね?)稀有な才能だったなぁとつくづく思う。私も謹んでご冥福をお祈りさせていただきます。
マジ、これ観た方がいいです。全力で推しますよ私は!
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