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書きたいけれど、いまは書けるはずがない。2021年現在のオールタイム・ベスト


noteを使って本格的に書評を書き始めたのは最近のことである。ゆえに選ばれる本はその時に読んでいた本であったり、その繋がりであることが多い。また日常の中で自然と生まれた自分の感情から、なんとなくいい感じの導入文がふっと浮かんだ時に、それに派生した本を手に取ることも多々ある。これは、「今日はこの本について書きます!」から書評を始めたくない私の勝手なやり方であるのだが、最近本と自分の感情が同調する速さが少しずつ早くなっているように思う。これはおそらくnoteのおかげだろう。そう信じたい。

そしてふと思ったのだ。「まだ一軍に手ぇつけられてない……」と。


本棚はすぐ増える。今となっては文庫専用の本棚や、SF御三家専用の本置き場、そして大型の画集やイラスト教本も入る蓋付き本棚など。主に本のサイズやジャンル、作者事に分けているが、この中でも実は読んだものはごく少数である。しかしこの積み本については世の知識人も肯定しているので、皆さんもどんどん積んで頂きたいと思う。

今まで書評を書いた本たちは、どれもこれらの本棚に定位置があり、そしてなるべく平等に、自分としてはジャンルが偏らないように選んで書いていたはずであった。しかしまだ手を付けていない本棚がひとつだけある。それは所謂私の中での一軍本の並ぶ棚なのだ。

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読んだことで自分の何かが確実に変わった本に出会ったことはあるだろうか。衝撃を受けたり、その時の自分の状況にぴったりと合っていたり、とにかく内容が面白かったり。とにかく世の人々はこれをオールタイム・ベストと言うそうだ。すなわち、この棚は私のオールタイム・ベストである。おそらくこれは今後変わっていくだろうから、このなかでも特におすすめを紹介したい。



偉大だからこそ、思い入れが強すぎるほど書評を書くのに躊躇してしまう。書きたいことはたくさんあるし、私の力量では絶対にまとめられるはずがない。そんな理由から、今後も書くタイミングを掴めずにいるだろう。なお、今まで書いた本たちがつまらない本であったということは絶対にない。本当にタイミングなのだ。ここでお気に入りの大江健三郎先生の名言を再び載せておく。本との付き合いはこの言葉で表すに尽きる。

読書には時期がある。本とジャストミートするためには、時を待たねばならない事がしばしばある。しかしそれ以前の、若い時の記憶に引っ掛かりめいたものを刻むだけの、三振あるいはファウルを打つような読み方にも無駄という事はないものなのだ

ちなみにお気に入りのイーユンリー本は「新潮クレストブック棚」にあるし、銀英伝は「銀英伝棚」に揃っている事を付け加えておく。

では皆さんも楽しい読者ライフを。


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