#009〔どうしても君が好きだ〕


どうしても君が好きだ
AKB48
2023

…僕は、アイドルソングの MV 解説がしたくて、
こうした文章を書いている訳ではない。

世の中には、自分の妄想も含めた『解説好き』な人もいるかと思うが
僕は、それにはあまり興味がない。
そうした『解説』を観ていれば、確かに面白い事には面白い。
しかし、僕の他にも、もっと解説の上手な人は、
きっと世の中には『山程いる』事だろう。

だから、事前に断りを入れておいた。

僕は、作り手側の人間になってしまったから。


今回、この『どうしても君が好きだ』の MV を観ていたら、
とても『いい刺激』を貰ったような気がする。

まず、MV 全体から感じ取れるのは、
庵野 秀明 監督に対してのリスペクトと、多くのオマージュ。

アングルそのもの
シン・仮面ライダー (変身の概念)
エヴァンゲリオン (制服のエヴァ感)

その他のオマージュ

乃木坂46 (何度目の青空か)
スタンリー・キューブリック
SLAM DUNK (青春)

尾崎 豊 15の夜 (僕の感覚)
実際は『叫び』や『告白・恋愛』『大声ダイヤモンド』なのだろう。

『アングル』には、とことんこだわり抜いたのだと思う。

グループが、レコード会社を移籍して、今回の音源を聴く前から、
何となく『大声ダイヤモンド』っぽさを感じていたが、
別にそれは、他の人々が容易に『指摘する』事。
だから、僕がわざわざ言う必要が無かっただけ。
むしろ『大声ダイヤモンド』というフレーズを、
いかにして使わずに、書くかを考えていた。そんな話である。

4分ちょっとの MV だが、短くて、セリフが存在しないから、
実質は『映画』そのものなのだろう。

周りの本が浮いていて本を読む子 (声に特徴があるが、大の酒好き。)
プールで浮いている子 (どこか、浮世離れしているイメージ。)
オムレツ?を持っている子 (やっぱり浮世離れしていて、謎の子。)

AKB48 って、特徴的なメンバーが多くて、面白いね。笑

物凄く豪勢で、気配りや配慮に満ち満ちた、歴史ある一流料亭で、
お腹いっぱいに食べ終わったくらいの安心感と、満足感を感じた。

胸がいっぱいになる。

以前にビートたけしさんが、秋元 康さんを評論していた時に、
似たような事を言っていたから、僕の感覚も間違いではない筈だ。

アイドルや、他のアーティストの MV を観ていても、
ここまで感動したのは、乃木坂46『Sing Out!』以来だと思う。
(そういえば、あの子も浮世離れしていたっけ。)

1度観るだけでは『まずわからない』だろう。笑

何度も何度も観ていて、ようやく理解出来る事がたくさんある。

今までの AKB48 のコンテンツと比較しても、
どこか大人っぽくて、やはりどこか『毛色』が違う。
でも、最後にはしっかりと、いつもの『AKB48』で終わる。

〔本気〕は、いつだって面白い。


今になって考えてみれば (2023.11)
制服は〔チェーンソーマン〕のオマージュなのかもしれない。

実はあれから、ずっと言いたかったのだが…機会が無かった。


THE END 



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