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5歳の息子が「勉強好きになりたい」と言った

先日、息子がおたふく風邪になった。
ワクチンを打っていたことと、解熱剤を飲んだことで、幸い熱はすぐに下がった。
けれど、保育園より「完全に治るまでは登園禁止」と言われたので、数日は休むことになった。(私も会社を休んだ)

お休み2日目。この日は親子バス遠足だった。
あぁ、息子はイベントに弱いのかもしれない。(保育園の夏祭り、当日熱を出したために参加できなかったことがある。)

私としてはとても残念だったのだが、本人はそうでもないらしく、朝から大好きなレゴで遊んでいた。

「熱も下がったし、公園でも行く?」と声をかけると
「行く行く!」と即答する息子。

1歳の娘を義父に預けて、ふたりで公園に向かった。


公園に向かう途中に小学校がある。
来年、息子が通う予定の公立小学校だ。

「来年はケンも小学生か~。〇〇小学校やね。」
「うん!」
「あ、でも、私立っていう手もあるんやよ。受験すればね。」
「受験ってなんや?」
「この前テレビでオーディションやっとったやん。あんな感じ。自分のできることや得意なことをみんなの前で見せたりするんや。」
「ふーん。」

息子は興味なさそうに、小学校のグランドを眺めている。

「まぁ、でも今はいいか。中学生になったら絶対高校受験せんなんし。」
「なんで?」
「高校は、ランクが分かれるんやよ。勉強のできる子とできん子が・・・」
ここまで話して、ちょっと言い方が悪かったと気づいた私は修正してこう言い直した。

「勉強が好きなこと、あんまり好きじゃない子で行く学校が違うんや。」
「ふーん。ケンは勉強好きになりたいな。」
へ!そんな言葉が息子から出るとは思わなかった私。思わず身を乗り出す。
「え?なんで?なんで勉強好きになりたいん?」

「だって、いろんなこと知っとったら楽しいもん。虫見つけたら"この虫は○〇っていう虫ねんよ"ってみんなに教えられるし。」
「そっか~。そうやね。」
「さかなクンみたいに、魚のこといっぱい知りたいし。」
※息子はさかなクンが出演する、NHKの「サカナスター」という番組のファン
「そっか。いっぱい知っとったら楽しいもんね。」
「うん。だから、勉強好きになりたいんや。」


私は中学校の時、勉強の虫だった。
新しいことを知るのが楽しくて楽しくて仕方がなかった。
もっともっと知りたい、そう思って勉強していた。

もちろん、勉強した結果がテストの点数にあらわれるのも嬉しかったし、モチベーションが上がる要素のひとつではあった。

けれど、「どんどんわかってくる」→「楽しい」という感覚が、私を「勉強したい」と思わせてくれていたのは間違いない。

息子にもそんな時期が来るだろうか。

ちなみに私は、高校は進学校だったが、燃え尽き症候群になってしまったため、高校時代は黒歴史となってしまっている。大学はレベルの低いところに進んだため、精神的に少し持ち直した(笑)

だから、ゆっくりでいい。ゆっくり学んで、「勉強って楽しい」「知るって楽しい」って思ってくれたら、お母さんは嬉しい。

人生は、ずーっと学びの連続。息子もその入り口に立っているのかなぁなんて思った。



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