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「しかられる事も少なくなっていくけれど いつでもそばにいるから」

タイトルは、Greeeen「遥か」の歌詞です。
今日、卒業生が歌った曲。

22日、息子が
小学校を卒業しました。

本当に、あっという間。
そして、
嬉しいような
寂しいような
センチメンタルな気分です。

とってもいいクラス、
とってもいい仲間、
とってもいい先生、
とってもいい学校でした。

正直な話、
自分の小学生のころでは
考えられないくらい
羨ましいクラスでした。

担任の先生は
優しくて愉快な
若い男性の先生。
この担任の先生と、
彼らの相性が
非常によかったのだ
と思います。

そしてこの担任の
Y先生の在り方が、
子育てにとって
本当に大切なこと
ばかりだなあと
常々思っていたんです。

今日は
思い出を振り返りつつ、
そんなお話。


★どうして自信が持てた?


少しずつ
大人になっていくけど
まだまだ子ども……
という微妙な年齢。
そんな頃は、
意外なほどデリケート
だと思うのです。

担任のY先生は、
ぜんぜん
偉ぶりませんでした。
子どもたちに
「言い聞かせよう」
としなかったんです。
そして
「大人や先生はスゴイ」
とも思わせなかった。

むしろ、ダメな部分を
どんどん出して、
子どもたちに
突っ込ませて
いっていたように思えます。
(親から見ると別にダメじゃないです)

それが、あの子たちには
良かったんだなあと
思っていました。

「もう、先生、○○できてないじゃん~!」
「皆、ゴメン! ゴメン!」

そんなやり取りが、
何度あったことでしょう(笑)

そして子どもたちは
「仕方ないなあ~」と
許したり呆れたり
笑ったりしつつ、
補いあっていく。

先生が
そうあってくれたから
クラス全体が
そんな雰囲気に
なったんじゃないかな?
という気がしました。

でも、
締めるときは
きっちり締める。
子どもたちを信じて、
思いっきりさせる。
だからみんな、
本気で頑張れる。

もちろん、
先生と生徒(児童)の
相性もあるとは
思いますが。

「子どもに甘える」のと
「子どもを頼りにする、信じる」
って、
微妙だけどきっと
ちょっと違うんですよね。

甘えられたら
子どもは苦しいですが、
頼りにされたり
信じてもらえたりすれば、
どんどん自信がついて
いくんだと思います。

★どうして優秀になった?


私がまだずいぶんと若い頃のことなんですが。

お笑いタレントの
関根勤さんの娘、
関根麻里さんが、
とっても優秀だと
テレビ番組で
話されているのを見ました。

そのときに、
関根勤さんが
質問されていたんですね。

「なぜそんなに娘さんは優秀になったんだと思いますか?」

というように。

もっというと

「どうやって育てたら、そんなにお子さんが優秀になるんですか?」

という感じの質問でした。


その答えが、
当時まだ
学生だった私には、
めちゃくちゃ
印象に残ったんです。

関根勤さんは
こう答えました。

「いえ、僕は別に、本当に何もしていないんです。勉強しろとかも言わなかったし。……しいて何かしたというなら、一緒にたくさん遊んだことですかね」

関根さんは、
娘さんと思いっきり
遊びまくったそうです。
なんでも、たくさん。

私はそれを聞いて、
「ああ、すごい」と
感動したのを
今でも覚えています。


私の父は、
すごく厳しい叱り方を
する人でした。
殴られたことも
一度や二度では
ありません。

お説教がめちゃくちゃ長く、
本気で「ごめんなさい」と
反省しても
なかなか許してもらえない、
ということが
よくありました。

でも今思っても、
父が叱ってきた内容は、
些細な事でした。

正しいか正しくないか、
正義とか悪とか、
そういう二極的な
考え方のクセが
父にはあったようなのです。
(当時は分からなかったけれど)

父の機嫌を損ねると自分にとって不利益でした。

それが、関根さんは
一緒になって
本気で遊んで
笑ってくれるなんて。

なんて素敵な
お父さんなんだろう。
私が関根勤さんを
大好きになった瞬間でした(笑)


親の機嫌を
気にしなくていいなんて。
それどころか、
一緒になって遊んで
笑ってくれるなんて!

「きっと関根麻里ちゃんは
ワクワクとか
楽しいとかを
どんどん外に出して
いけたんだろうな~!」

……と、当時の私でも
思いました。
(同年代なのでちゃん付けw)


★教える側は、立派じゃないほうがいい

以前、どこかで
面白いな~という
意見を読みました。

それは、
父親はバカにされてナンボ
というもの。

(別に父親じゃなくてもいいのですが)

この「バカにされる」
っていうのは、
「人としてバカにされるようなクズ」
という意味じゃないです。
(言い方……)
見下されるとか
愛想つかされる
という意味ではなく。

そうではなく、
「気軽におちょくられる
相手のほうがいい」
というような意味です。


そのほうが、
子どもは
プレッシャーを感じず
気楽に接してくれる。

場合によっては
「なんでできないの、
 仕方ないな~」
などと、自分がやるようになる。

そんなことが
書いてあったんですね。


これ、言い得て妙だな~
と思ったので
覚えてたんです😊


というのも、
私もこういうお仕事を
して長くなってくると
いろんな方の
「傾向」が感じられる
ようになってくるんです。

そして
「立派で」「偉くて」
「優秀で」「すごい」
養育者がいる方は、
精神状態が
不安定になりがち
のようなのです。


おそらくですが、
自分を比較して
自信を失くしちゃう、
ということなのかなと。

親になかなか
意見できない……
というのも
ひとつのポイント。

軽口が叩けないとか
冗談を言い合えないとか
遊べないとか。

もしそんなふうに
自信がもてないまま大人になり
それを自覚できないでいると、
自分の内側が
反抗期を迎えることも
あるわけです。

こちらの記事も関連します

★人を育てるとは、自信を育てること

人を育てるとは、
自信を育てること。

以前のヒプノセラピー体験で
そういうふうに
気づいたことがあります。

この話↓

「自分が偉くなる」
「自分がすごくなる」
それでは、人は育たない。
それを感じた旅でした。

先日、夫が
こんな記事をLINEで
送ってきました。
「自己肯定感はやはり重要」
「ママの仕事に共通するな」
とも言いながら。

かいつまんでお話すると、
自分に自信がない人は、
人からの評価に意味がない、
どんどん自信を失っていく。
という感じ。

優秀すぎる上司が
部下を育てられないとか
優秀すぎる親が
子どもの自信を
育てられないとか、
なんとなく
分かってきそうな記事でした。


結局のところ、
自信って大事なわけです。

そして、その
自信をどうやって育むか。
そこがキーポイント
なわけです。

★自信を育てるのがうまい人って?


前述の関根勤さんも
そうですし、
息子の担任の
Y先生もそうだった。

そんな気がするんです。

  • 偉ぶらない。

  • 優秀であろうとしない。

  • 正解や正しさを求めない。

  • 結果を期待しない。

  • 正直な自分を出す。

  • 相手を尊重する。

  • 全員に平等に接する。

  • 相手を信じる。

いま思いついたものは、
こんな感じ。
きっと、難しいのは
「そのバランス」
なんでしょうね。

私自身も
「自信を育てるのが一番だいじ」
と気づいてから
すごく意識するように
している部分です。

難しいですが、
意識するのと
しないのとでは
きっと違うんじゃないかな~
なんて思いまして。

えへへ。


★最後に。先生、ありがとうございました。息子、卒業おめでとう!

卒業式のときに、
絶対書こう!
と決めていた
お話でした。

本当に本当に、
Y先生には
お世話になりました。

HSPの息子にも
寄り添ってくださいました。
でも、いつも愉快で
クラスはあたたかでした。
息子たちが
「学校楽しい!」と
毎日通えたのは、
先生のおかげが大きいんです。
絶対。

小学校から
スライドのように
近所の中学校へ
行くにも関わらず、
泣いていた子が
多かったのも
その証拠でしょう。

皆、寂しかったんです。
先生ともう
会えなくなるのが。
このクラスが
終わっちゃうのが。
そのくらい楽しかった。


でもそれはつまり、
かけがえのない
素晴らしい体験を
味わえた証拠でも
あるわけで。

愛おしい子どもたちが
そうであったことに、
あらためて心から
感動しています。
感謝。

先生、ありがとうございました。

息子、卒業、本当におめでとう。


最後までご覧いただき、ありがとうございます!✨

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