“描かれなかった絵”に思いを巡らす 「絵ごころでつながる―多磨全生園絵画の100年」にて
「絵を描くことがぼくらのすべてだ」——
国の誤った強制隔離政策で療養所に収容されたハンセン病患者・回復者らが描いてきた絵画の展覧会が、国立ハンセン病資料館(東京都東村山市)で3月2日から始まった(〜9月1日)。
2024年企画展「絵ごころでつながる—多磨全生園絵画の100年」では、戦時中に結成された絵画サークルを起点とし、現在までの活動の歴史が紹介されている。
ハンセン病への厳しい差別・偏見により、肉親や社会との分断を強いられた入所者たちは、過酷な環境に置かれながらも光を