大月えり奈

ルポライター・カメラマン。 ブリッジ・ジャパン、日本放送協会(NHK)、CBニュース(…

大月えり奈

ルポライター・カメラマン。 ブリッジ・ジャパン、日本放送協会(NHK)、CBニュース(医療、介護、障害分野での執筆)などを経てフリーランス。 福祉分野、ハンセン病の取材をしています。

最近の記事

“描かれなかった絵”に思いを巡らす  「絵ごころでつながる―多磨全生園絵画の100年」にて

「絵を描くことがぼくらのすべてだ」—— 国の誤った強制隔離政策で療養所に収容されたハンセン病患者・回復者らが描いてきた絵画の展覧会が、国立ハンセン病資料館(東京都東村山市)で3月2日から始まった(〜9月1日)。 2024年企画展「絵ごころでつながる—多磨全生園絵画の100年」では、戦時中に結成された絵画サークルを起点とし、現在までの活動の歴史が紹介されている。 ハンセン病への厳しい差別・偏見により、肉親や社会との分断を強いられた入所者たちは、過酷な環境に置かれながらも光を

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      「え、糖尿病?まさか、痩せているのに。しかも“1型”って何なんだ?でもどうやらこの先、生涯にわたってインスリン注射が欠かせなくなったようだ…」 生活習慣病のイメージで知られる糖尿病(=2型糖尿病)と同じ名前でありながら、発症のメカニズムが異なり、主に免疫の異常で、それまで健康に過ごしていた人でも、突然症状が現れることがある「1型糖尿病」。 去年この病気になり、ショックで一時はうつ状態に陥った男性が、孤独のなかでよりどころにしたのは「SNSでの発信」だった。 弱い自分

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