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《ウイルスとの共存》

20xx年。
私は恐怖に怯えていた。

外では、空間を移動するたびに必要以上に手にアルコールスプレーを噴霧し、エレベーターのボタンは指先を使わないようにした。

家の中では、手で触るところを一心不乱にアルコールで拭いてまわった。
ドアの取手や手すり、テレビのリモコン、テーブル、椅子の背もたれ••••

一通り拭き終わったあと、椅子に腰掛け一息ついていると、聴こえてきたんだ。


菌やウイルスたちの声が。

『きゃー!!人間ってひどいよ。なんでもかんでも除菌、除菌!消毒、消毒!ってさ。』『ぼくたち、ただ生きてるだけなのに。』


その声を感じた私は、ハッと冷静になった。
そして、菌やウイルスに対し申し訳なさを感じ、それ以降、過度な除菌、消毒はやめることにした。

もちろん、清潔な環境をつくること、手洗い、うがい、感染症流行期には人混みになるべく出掛けないのは大事なこと。

大事なのはバランス。


ウイルスは人類を滅亡させることはしないと思う。
なぜならば、人類(宿主)がいなくなってしまったら、自分達もいなくなってしまうから。

ウイルス=悪と捉えがちだが、体内に入ることで他のウイルスから守ってくれることもあると言う。(交差免疫)

人類とウイルスはずっーと昔から一緒だった。
そして、この先もずっと一緒だ。

ペストにさーず、まーず。ワクチンがなくても、幾度となく波を乗り越えてきたんだ。

うっても、うたなくてもいずれは終息する。
落ち着いて、波を乗り越えて行こう。


#半フィクション
#ウイルス=悪ではない
#さーずも、まーずも新型ころな
#子どもへのせっしゅは反対