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人生改造宣言チャレンジ Tip05 境界を築く

タレン・ミーダナー著「人生改造宣言」の101のTipsについて書くチャレンジをしています。今日は「Tip05 境界を築く」です。

タレンによると、境界線とは、他人が自分に対して、してはならないものごとを指し、自分を守り、自分が最高の状態でいられるようにしてくれるラインとのこと。この境界線がないと、他人が自分に対して不利益を行っても、それを止めることができません。

このTipを読んで、子供の頃の思い出が蘇ってきました。私には3つ上の兄がいるのですが、少女漫画に出てくるような優しい、守ってくれるタイプの兄ではなく、妹を痛ぶって遊んでそれを心底楽しむような兄だったのですよ。(今はそんなことありません。あくまでも子供の頃の話)

遊びについて行くと、私には決して登れないような崖をついて来いと言われたり(今見たら崖ではなくて、ちょっとした段差くらいなのかも)、近所の工場の屋根の上を忍者みたいに伝って抜けて行ったり、プールでは足を引っ張っられて危うく溺れそうになったり。一番強烈だったのが、お風呂の中で私が湯船に入っているのに、私の頭の上から蓋を閉めて、その蓋の上で優雅に漫画を読む兄。お湯と蓋の間の10センチくらいの空間に鼻と口をなんとか出して息をしながら、どいてくれるように兄に懇願したことを今でも恨みがましく覚えています。

このままでは死ぬと思い、母に兄の横暴振りを訴え、何とかしてくれと頼むのですが、母にまで「お母さんに言いつけるんじゃなくて、自力でなんとかしなさい」と逆に怒られる始末。なんて理不尽なんだと思ったものの、仕方がない。強くなるしかない。

お風呂の蓋事件(もう事件と呼びます)、結末はどうなったかというと、私、死ぬ気でお風呂の中から立ち上がり、兄を跳ね除けて生還したのです。ぱちぱちぱち。小学校三年生くらいだったと思いますが、私、偉かったなぁ(笑)

もう少し大きくなってから、兄に新聞を取ってくるように命令されて(まさに命令!)、私、「絶対嫌だ!」って決死の覚悟で答えたのです。「何でだ!」って言われると、「私はお兄ちゃんの召使いじゃない!」と。「お父さんに言われたら取ってくるのに、なんで俺が言ったら取って来ないんだ!」「お兄ちゃんはお父さんじゃない!私と同じ子供だもん。私はお兄ちゃんの命令を聞かなくてもいいんだもん!」その後、永遠にも思える時間、両者無言で睨み合い、最終的には兄が折れました。

こう考えると、あの新聞事件(ええ、これも事件と名付けます)が、もしかして、私が周囲にはじめて境界線を明確に示した日だったのかもしれません。このTipを見た時に、他人との間に境界線を引くのは、あまり難しい問題だとは思わなかったのですが、それもあの激しい兄のおかげで、幼い頃にすでにそのスキルを身につけることができていたからだったのかもしれません。

どうして私には優しいお兄ちゃんがいないんだろう、白馬の王子様みたいな素敵なお兄ちゃんがいたらどんなによかったか、と思ってきましたが、強くなる機会をくれた兄が私には必要だったのだと思って納得したのでした。(これは典型的なストレングスファインダーの運命思考的考え方ですね)



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