蝉時雨 / 椋子

ずっと ずっと眠っていたくて
ソファに沈んでいく
気づけば真っ暗な世界は
まるで僕に手招きしているみたいだ

明日はどうやって生きていこうか
まだ今日だって生き抜いていないのに
目の前のことは置いといて
ずいぶん先のことは考えない
そう いつだって少し前を歩いてるから
また見失ってしまうのだ

蝉時雨 朝日が差した
手遅れになる前に
知らせるための雨にみたいに
無情にも夏が来るから

声を聞いて
ほら 今日の叫びを
ああ