replay / 椋子

会いたいな ねえ
時々こうして 君を想っては
空を見上げ 飛ぶ鳥を見た
進むと誓った あの日から
僕は毎日足を止めた

日差しがまぶしい部屋
冷たい風が吹き込んでは
心地よい温度に
胸が弾んだ
「口紅をつけたよ」って
笑う顔は 何より輝いていた
ずっと見ていたかった

いつしか化粧もしなくなった
好きな音楽も聴かなくなった
テレビはもう何年も観ていないな
感情が一つずつ減っていった
ただ 君は叫んでた

何も感じなくなってきたんだ
この世界に
僕は君に何かしてやれたかな
君からもらったものは
僕のここにあるよ
桜が咲く度思い出して
花火が上がっても君はいない
枯葉が散る頃に薄れていって
息が白くなるこの寒さが苦しかった
君に触れたいよ

締め切ったカーテン
薄暗い部屋に入る
湿った空気に
吐き気がした
ベッドの上に残った君の形が
やけにくっきり
僕に何かを訴えるようで

僕は口紅はしないけど
君の好きだった音楽を聴いた
テレビはもう一日中つけておいた
感情を一つずつ取り戻すように
ただ 君を探してる

何も感じなくなってきたんだ
この世界に
僕は君に何度も救われたんだ
君からもらったものは
他の誰かに僕が繋いでいくんだ
君を消さぬように

息はしづらくないかな
心臓が握られるように
体がに力が入らないんだね
君が悲しい顔をしてるから
僕が代わりに笑ってあげる

何も感じなくなってきたんだ
この世界に
僕は君に何かしてやれたかな
君からもらったものは
僕のここにあるよ
桜が咲く度思い出して
花火が上がっても君はいない
枯葉が散る頃に薄れていって
息が白くなるこの寒さが苦しかった
流れる涙が 優しかった