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時間給×時間数という労働空間の出口

エンストしながら書く文章。「何かを生み出さなければ居場所を与えてもらえない」という無意識の風を感じる時がある。気のせいかもしれないけど。 僕は、時間給×時間数という労働形態に身を置いて慣れようと努めた時期もあったけど、上手く馴染めなかった。エネルギーはもう残されていなかった。毎日決まった時間に出社出来る人は神様だと思う。旅するように仕事したいなという思いが根底にある。 詩人や画家などの芸術活動にもう少しスポットライトが当たる時代になってほしいな。日本も含めて。毎日決まった

    • pantomime

      氷になりかける前の水が言う 「まだ水のままでいたい なんなら気体への飛び級でもいい」 温度の壁を越えて 自由電子さながらの 振動周波数 * 壁の代表例 万里の長城 始皇帝の孤独のシンボル 「教室」という名の壁が 半透膜になるafter school 本領を発揮するteenager 見えない壁の前で パントマイムしながら 素朴な疑問を保温する人々 身体表現革命前夜 これまでの、ある種の壁は 分断統治に利用された可能性も高い そうして、いずれは消える 「壁」とい

      • 風邪に効く漢方薬リスト

        「元氣にしてるかな。直接聞けないけど…」 今回は、(葛根湯以外の)風邪に効く漢方薬を列挙してみました。↓ ①麻黄湯 (マオウトウ) ②小青竜湯 (ショウセイリュウトウ) ③麻黄附子細辛湯 (マオウブシサイシントウ) p.s のどの痛みを豆腐で和らげる方法 豆腐には、体内にこもった熱を軽減し、体を潤す効果があります。食べる1時間前に冷蔵庫から取り出して常温にし、薬味なしで、鰹節と醤油少々で食べるのもオススメです。 p.s 風邪に効くクスリ絵 (抗ウイルス作用を期

        • 日陰で眠る苔に

          1日7時間、1ヶ月、全方位を苔に囲まれながら境内の落ち葉を集めた、10代の頃のアルバイト。いろいろと答えが出なくて悩んでいた時期だった。 風に舞って束の間の螺旋ダンスをする落ち葉。まるで1年分の酸素を濃縮したような場所でもあった。 苔は日陰の、湿った場所で、前日の月光や雨の記憶について想いを巡らしているのだろうか。それとも心地よく眠っているだけなのだろうか。特に明確な理由があるわけではないけど、苔は太陽の光のことは忘れてないような気がする。ほんの少量の光を、苔自身は大切にし

        時間給×時間数という労働空間の出口

        マガジン

        • be impressed
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        記事

          美しい星

          「一雄は自分が人間どもの政治を学ぼうと足を踏み出したところで、もっと微妙な政治の本質に直面しているのを感じた。女たちはあんなに透明だったのに、政治は闇だった。彼はたしかに何かを見抜いているが、見抜いていることを誰にも隠し、彼はたしかに何かのために利用されているが、その目的を知っていて利用されているふりをせねばならず、自分の知能を隠すためには微笑で足りるが、自分の無知を隠すためには、棍棒をふりまわさなければならぬ。一雄はこうしてじりじりとレストランで待たされながら、彼自身が熟し

          美しい星

          [詩] バイサイクル

          繁華街にある ラブホテルの駐車場に 自転車🚲が2つ 仲良さそうに並んでいた 少子化に 貢献してくれていると思った 従業員の自転車かもしれないけど

          [詩] バイサイクル

          pandora

          「満州にいた頃、敵から銃で撃たれて、もうダメかと思った。けれど背中に背負っているリュックサックが弾の方向を僅かに変えて一命を取り留めた。でも他の隊員は全員、戦死した。煙が少しずつ落ち着いたころ、銃で撃たれた仲間の胸には、見たこともないような哀しい薔薇の模様が浮かび始めていた…ポケットの中に家族への手紙を忍ばせたまま。 今も尚、夢の中に戦友が出てきては朝5時の三日月のように微笑むんだ…」 認知症になりかけている近所のおじさんは、道端の落ち葉を実直に集めながら、通学途中の生徒

          抜粋 「旅のラゴス」筒井康隆

          「…現在のこの世界に、電気という科学を持ち込んでもいいのだろうか。科学史をずっと先まで読んだ限りでは、最先端の科学技術が一般庶民の生活感情と遊離するほどまでに進んだ社会は、必ず何らかの形で不幸に見舞われているのだ。 もちろん先祖のいた世界における最先端の科学技術とは、電気機械などとは比較にならぬ、より高度なものであった。しかしヌー教授のことばにもあるように、そのような高度な科学技術を駆使できる文明人が、突如原始の世界に投げ出されたが故に発生した、この世界の人間の超自然的能力

          抜粋 「旅のラゴス」筒井康隆

          緑色の理由

          バラバラになった、絵のない真っ白のパズルを黙々と組み立てる1人の少年Cがいた。訪問する時代を間違えたことに彼が気づいたのは3歳の時だった。あいにく、生まれる前の世界に戻る手順の記憶は消去されていた。 彼は、1人でいる時間を多く必要としていた。繋がることで生じる幸福を避けるかのように。教室の中では使用済みの、馴染みがあるフレーズで溢れている。少年Cは、まだ誰も使ったことのない、新品な台詞を胸に秘めつつパズルを手に取っては戻すを繰り返している。そもそも、パズルは完成されることを

          緑色の理由

          no poem no life

          ○✖️で容易に数値化されるテスト、 "減塩"というスローガン、 予防という名のもとに 過剰な正当化に至るワクチン、 不幸の隙に入り込み、 ピラミッド化していく一部の宗教、 なんとなく違和感があった 信じることが難しかった ある日、夢を見た イルカと君が 気持ちよさそうに一緒に 泳いでいる 信じていたい光景 上下左右のない世界 …夢から醒めてしまった 何でもない日に 「おはよう」と「おやすみ」を  言い合えたらいいな、

          no poem no life

          住人が不在の部屋に

          住人がいない部屋で、風が窓の隙間からカーテンを寂しく揺らしている。空中の埃が夕陽の残光を浴びてダイヤモンドダストの螺旋を描く。家電が人間に聴こえないような周波数で曖昧な事柄を呟き合っている。 🍀電子レンジ 「僕は電子レンジになりたくて電子レンジになったわけじゃない。気がついたら電子レンジになっていたんだ。」 💠冷蔵庫 「僕も冷蔵庫になりたくて冷蔵庫になったわけじゃない。気がついたら冷蔵庫になっていた。電気を感じ続ける限り、腐敗に負けないよう食品を冷やし続けるのが使命ら

          住人が不在の部屋に

          毛布の中の世界

          身体は生きているのに 心が壊れた匂い、 テレビのスクリーンから、 朝の満員電車から、 病院の廊下から、 風俗街から。  元気なふりをして回す経済 いつまで続くのだろう… 多くの人の善意が犠牲にされてきた時代 狭くなる安全域 遠のく冒険 誰もいない場所で 考える必要があった 愛について 毛布を頭から被り 1人きりの世界で 数字では表現されないこと まだ名前のない場所 言葉が刺繍された詩へ

          毛布の中の世界

          降圧薬と認知症

          薬の存在は大事だけど、細く短く服用するのが身体に負担が少ない方法かもしれないな、と感じた。以下、血圧について思うこと。 ◆本題◆ 2019年まで降圧目標は ・収縮期血圧140mmHg未満 ・拡張期血圧90mmHg未満 だった。 それが 2019年以降、 ・収縮期血圧130mmHg未満 ・拡張期血圧80mmHg未満 に変更された。 より確実に心筋梗塞や脳梗塞を予防するため、とのこと。万人が納得できる表向きの理由に思えます。一方、降圧目標を厳しくした背景には、別の目的もある

          降圧薬と認知症

          眠たい朝に

          眠たい朝に。雨が降る日に。

          眠たい朝に

          眠たい朝に

          5 minutes

          未だに解釈が定まらない風景がある。  脳梗塞の後遺症に因るものなのか、ほとんど視線が合わない女性がいた。 ずっと天井を見上げており、それは、まるで別の世界で私たちの理解を超える重要な事柄に取り組んでいるようにも思えた。 話し掛けても身体を拭いても有機的な反応が返ってくることは稀だった。 いつもと同じように体温を測りに伺ったある日、珍しく視線が合った瞬間があった。凄まじく目力がありながらも、それは好意的な意図というよりは、どちらかといえば絶望に近いものであった。何かを訴

          5 minutes