Xデザイン学校 ベーシックコース #10


この10ヶ月を通して

①世の中にアンテナを張り、疑問があがれば考え、自分の中で解を持つこと
②困らないことの代償
③やり切った自分を褒める
④先生は会うと良い人だった


通い始めたわけ

これまで人事を4年間行い、UXGに一年前に異動をしたのがきっかけで
先輩たちも通っていたこの学校に通うことになった。
正直、これまでの人生直感で生きてきた自分にとってUXの業務のほとんどはとても苦しい。いや社会人が苦しい。

なぜなら簡単なことでも1つ1つ言語化し、自分の言葉で思ったことを説明する力がとても必要であり、重要だからだ。
自分が良いと思いましたでは仕事は通用しないのは当たり前だが、それが難しいと社会人5年目になってひしひしと感じている。
自分に足りないこの箇所をどうにか普通レベル(マイナス→0)にしたくて、異動をしたし、この学校で学ぶことで、その苦手を克服できるように少しでも業務に活かせるようにと思ったからだ。

学んだこと

①世の中にアンテナを張り、疑問があがれば考え、自分の中で解を持つこと
何に違和感を覚えて、何がおかしいのか、言語化できることの重要さを改めてこの学校で学んだ。

講義が始まる前のお馴染みの先生の雑談(という名の講義につながるめちゃ重要な内容)では、こういうことに気づきがあったよ、こういうふうに考えたよが繰り広げられる。あぁ、なるほど…と毎回感じていた。
自分の考えを持つこと、なぜ、どうしてそう考えたのか。解を持つことで
日々の業務でもなぜなぜ攻撃を受けた時に返せるのだと感じる。

②困らないことの代償
大人になってからなんでもできるだけ、簡単にできる方や前回の踏襲を行ってきた。困ることが少なくなった私は、この10ヶ月とっても困った。なぜなら自分の頭でしっかり考えることをこれまでやってきていないからだ。

毎度の講義での内容はつくっては壊しを繰り返し、小さな脳みそをフル回転させているが、全く刃が立たない。先生からの辛辣なコメントを受け、前に進んでいない感覚を覚え、それでもつくっては壊しを繰り返した。そうするとほんの少しずつ進んだ。失敗を多く経験した私たちには、これまでの過程で無駄なことは1つもなかった。1つ1つが確実に最終提案に繋がっている。
前回の踏襲や、自分の中の成功体験をもとにするのは良いが、毎回新しい考え方で1から始めることも大事だと感じた。でも業務であれば最短距離でスピードが重視されるので、ここは数をこなし少しづつ速さが得られるようになれば良いなと思う。ここでのまだ理解しきれていない多くの学びもいつかの自分への気づきや糧につながる瞬間が来ると感じる。

③やり切った自分を褒める
この一年正直苦しかった。上期の間に立て続けに祖父母が亡くなった。幸せなことにこれまで祖父母が四人とも元気だったので近い人の死をはじめて体験した。それまで家族みんなで介護をしていたこともあって喪失感と虚無感でなかなか立ち直れなかった。
でも日々は変わらず続いていき、仕事も、デザイン学校もどんどん進んでいった。
生きていると、やめたり諦めたりすることは簡単で、でもそれをしたくないのがこのデザイン学校でした。
葬儀や、四十九日で何回か授業に参加できなかったのですが、それでも最後まで走り切った自分を褒めたい。


④先生は会うと良い人だった
また怒られるの嫌だな。そんな子供みたいな思いを持って毎回の講義に憂鬱になりながら参加をしていた。先生の言い方はキツくて逃げ場がないほど追い詰められ、冷たい感じがしたので嫌だったが、講義内でのお話には本当に学びが多くあった。怖いし、嫌だけどこのまま終わりたくないなと思い最後の市ヶ谷オフィスアワーに参加した。
すっごく優しかった。これがオンラインだと一ミリも伝わってこないのはなぜなのかと、この価値が受講者に伝わっていないならもったいないと思った。いつもの口調でその日も繰り広げられたが目の前の先生は暖かかった。
先生を嫌いになったまま終わらなくてよかった。この日が10ヶ月の講義の中で1番楽しかった。

最後に

発表はあっという間に終わった。
あれもこれも、それも考えたんですと言いたいことはあったが、資料に入っていないこともあり講評では多くのコメントをいただいた。
指摘より、もっとこうしたらこういう着眼点ならというポジティブな言葉を多くもらえたことが嬉しかった。
TC社さんも、山崎先生も、ここまで形にできるようサポートしてくださった浅野先生も奥山さんも本当にありがとうございました。
そして、資料ってこう作るとより伝わるんだなは、他のチームの皆さんから多く学びました。これは今後資料を作る時に少しづつ参考にさせていだきます…。

10ヶ月前より、考えるということが少し好きになりました。
今自分の置かれている環境や世の中、政治、いろんなことにこれってこうなのでは?と少し思いを巡らせることができるようになりました。
うまく言えないのですが、
私はUXを学びに行ったのですが、平和ボケしていた自分の、生きるために考えるという扉が開いたように思います。

浅野先生多くのきっかけをありがとうございました。
チームのメンバーにもたくさん支えてもらったので感謝を伝えたいです。
本当にありがとうございました。

追記:noteにログインできなくなり途中で書くのを諦めてしまいましたが、最後は先生の言葉通り自分への卒業証書と思い、少し時間が経ってしまいましたが書きました。

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