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『ハイスクール・ミュージカル』は私の青春。

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なんだか首の後ろが痛いと思っている、黒木りりあです。

なんとなくX(旧Twitter)のタイムラインを眺めていて、あるポストに衝撃を覚えました。なんと、『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』("High School Musical 3: Senior Year")の全米公開から今日で15年経過したとのこと!時の流れの速さに驚きました。
ということで、今日は『ハイスクール・ミュージカル』シリーズのお話をしていきたいと思います。


『ハイスクール・ミュージカル』シリーズとは

『ハイスクール・ミュージカル』シリーズはタイトルの通り、あるアメリカの架空の高校を舞台としたミュージカル作品です。ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーとして2006年に放送された1作目『ハイスクール・ミュージカル』("High School Musical")が空前の大ヒットを記録しました。エミー賞に輝いたほか、サウンドトラックも大ヒットを記録し、社会現象となりました。2007年には続編となる『ハイスクール・ミュージカル2』("High School Musical 2")が放送され、その翌年に最終作となる『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』が劇場で公開されました。

『ハイスクール・ミュージカル』の物語の舞台はイースト高校。主人公であるトロイ・ボルトンは学校でも人気のバスケットボール少年です。冬休みの滞在先で、偶然その場に居合わせたガブリエラ・モンテスとカラオケをデュエットすることになり、それ以降彼女のこと、そして彼女とのデュエットが頭から離れません。
新学期、イースト高校にガブリエラが転校生として現れ、トロイは驚きます。そしてイースト高校恒例の冬のミュージカルのオーディション参加者募集が始まります。ひょんなことからガブリエラと共にオーディションに参加することになったトロイ。そんな彼を、仲間であるはずのバスケ部員たちはなかなか受け入れることができません。同じく、科学部に入部したガブリエラのオーディション参加に、科学部員たちも戸惑いを隠せません。
さらに、演劇部部長でミュージカル主演の常連のシャーペイ・エヴァンスも突然のライバル登場に闘志を燃やします。シャーペイ、バスケ部員、科学部員たちの妨害を受けながらも、トロイとガブリエラは自分たちの心の声を聞き、それに従おうとします。

『ハイスクール・ミュージカル2』では晴れてカップルとなったトロイとガブリエラが新たな関係、そして見え始めてきた将来を目の前に苦悩し、それを乗り越えていくさまが描かれます。
そして『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』では、目前へと迫った高校卒業と進路選択についてトロイとガブリエラ、その友人たちが悩み、決断をくだしていきます。

『ハイスクール・ミュージカル』と過ごした青春

1作目の『ハイスクール・ミュージカル』が放送された時、私はちょうど中学1年生でした。ハイスクールではなく、中学時代をこのシリーズと共に過ごしてきました。この作品は私にとって、まさに青春の象徴でした。

私が『ハイスクール・ミュージカル』と出会ったのは、NHKでの放送を観たときです。夜遅くの放送だったと記憶しているのですが、興奮してしまって寝つきが悪かったように覚えています。それからDVDを買って、サントラを借りて、歌詞カードを全部コピーして、とにかくずっと歌っていたのを覚えています。今でも『ハイスクール・ミュージカル』シリーズの歌の歌詞はほとんど全部覚えていると思います。英語のリスニングとスピーキングの能力が上がった一因は間違いなくこの作品ですし、単語や文法もこの作品で多く身に着けました。

学校でも多くのクラスメイトがこのシリーズが大好きで、仲の良い友達と一緒に口ずさむこともしばしば。みんなでサントラやDVDを貸し借りしたり、演劇系の部活の子が楽譜を持っていたので、それを貸してもらったりもして。ピアノの弾き語りの練習なんかもしていました。グッズも持っていたし、本当に日々が共にあった、という感覚です。『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』も友達と映画館に観に行って、半ばライブ気分で盛り上がったのを覚えています。とにかくあの頃の『ハイスクール・ミュージカル』旋風は凄まじいものがありました。

高校生になってからも勢いは変わらなくて、『ハイスクール・ミュージカル』の歌を口ずさむことは学校でも家でもしばしば。あんな高校生活を過ごしたかったね、などと話すことも多かったです。本当に、私の青春そのもの、という感覚です。

次世代を観て再認識する、自分の青春

私にとって『ハイスクール・ミュージカル』が青春だったな、と再認識させられたのは、その新シリーズを観たときでした。
2019年、ディズニープラスで『ハイスクール・ミュージカル』の続編となる『ハイスクール・ミュージカル: ザ・ミュージカル』("High School Musical: The Musical: The Series")の配信が開始されました。

このシリーズの趣旨としては、『ハイスクール・ミュージカル』の撮影が行われていたイースト高校の生徒たちが『ハイスクール・ミュージカル』というミュージカルを上演すべく奮闘する、という物語で、オリジナル版の楽曲がふんだんに使用されるのはもちろん、オリジナルキャストがゲスト出演したり、オリジナルを想起させるような演出や小道具が登場したりと、『ハイスクール・ミュージカル』ファンには嬉しい内容の作品となっています。

ドラマを見ながら、まだどの曲も歌詞を覚えていて歌えることを再認識したり、登場する懐かしい顔に笑顔になったり、小さな仕掛けや演出ににっこりしたり、と『ハイスクール・ミュージカル』はまさに私の青春だな、と感慨深く思いました。それと同時に、もう青春が過ぎ去ったのだ、ということを否が応でも実感させられました。
私はギリギリミレニアル世代と呼ばれる世代で、『ハイスクール・ミュージカル』は後半のミレニアル世代にドンピシャな作品だと思います。しかし、『ハイスクール・ミュージカル: ザ・ミュージカル』はというと、まさにZ世代にドンピシャな作品だな、とつくづく思わされました。

次世代という言葉はよく使われますし、この作品もそう呼ばれていました。概念としてその言葉は理解していたつもりだったのですが、どうやら私はまだそれが正しく実感できていなかったのだと、『ハイスクール・ミュージカル: ザ・ミュージカル』を観て気づかされました。
どちらかというと、それまで次世代は自分たちを指す言葉だったように思います。ですが、『ハイスクール・ミュージカル: ザ・ミュージカル』は文字通り私の次の世代の話だな、と感じさせられて、これが次世代ということなんだな、とまざまざと感じました。

『ハイスクール・ミュージカル』のオリジナルシリーズはまさに過去で、私の青春も過去のものになったんだな、と妙に時の移り変わりを感じてしまいました。
そんな『ハイスクール・ミュージカル』のオリジナル最終作の公開から今日で15周年。もうそんなに経つのか、と数字で見て改めて驚愕します。こんな風に感じることがこれからも増えていくのかな、と、期待半分寂しさ半分なこの頃でした。

ここまで、投稿をお読みいただきありがとうございます。また、他の投稿にも足を運んでいただけますと幸いです。


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