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【海外ドラマ】『ガール・ミーツ・ワールド』ファンを増やしたい。

このページをご覧いただき、ありがとうございます。
気温に合わせた洋服選びに四苦八苦している黒木りりあです。

もしも自分の「お父さん」が担任の先生だったら、みなさんはどうしますか?仲良くしますか?それとも反抗的になりますか?
こんなシチュエーションのドラマ『ガール・ミーツ・ワールド』('Girl Meets World')をご覧になった方はどれくらいいらっしゃいますか?
タイトルから推測された方もいらっしゃると思いますが、このドラマは昨日私がnoteで取り上げた『ボーイ・ミーツ・ワールド』の続編となります。昨日に続いて、今日は『ガール・ミーツ・ワールド』についてお話したいと思います。


『ガール・ミーツ・ワールド』とは

『ガール・ミーツ・ワールド』は2014年からアメリカのディズニー・チャンネルで放送されたたファミリーコメディードラマ(シットコム)です。全3シーズン、計72話が放送されました。

『ボーイ・ミーツ・ワールド』の終了から14年の月日が流れ、物語はコーリー・マシューズの子供へと受け継がれました。幼なじみのトパンガと結婚したコーリーは、ライリーとオーギーという二人の子供に恵まれます。
『ガール・ミーツ・ワールド』ではそのコーリーとトパンガの長女であるライリーを主人公とした物語です。

ごくごく平凡な11歳の女の子ライリーは、ラブラブな両親とやんちゃな弟に囲まれて育った、とても明るくて無邪気な女の子です。コーリーの要素を多く受け継いだライリーは、クールでちょっと悪っぽい親友、マヤに憧れていて、彼女のようになりたいと思っています。しかし、コーリーとトパンガから、世界に飛び出して様々なものと出会い、自分の世界を作り上げていくべきだと教わります。
ライリーが世界に飛び出すとき、隣にいてくれるのはライリーの家族と親友のマヤ、ハンサムな転入生ルーカス、そして幼なじみの天才ファークル・ミンカスでした。

コーリーにとって大切な存在であったフィーニーの役割をこの物語で担うのは、教師となったコーリーです。フィーニー先生がそうであったように、コーリーはライリー担任の先生です。自身がフィーニー先生や家族、友人たちから学んだこと、教わったことを娘やその友人に教えていくコーリーの姿は、『ボーイ・ミーツ・ワールド』を知っている私からすると感慨深いものがあります。

ライリーが出会う世界

『ガール・ミーツ・ワールド』は主人公のライリーの世界との出会いを通じて、子供や若者、そして大人が人生を生き抜いていくためのヒントを与えてくれる作品になっています。時代の変化や放送局がディズニーチャンネルへと変更された影響からか、本作の方が伝えたいメッセージが明確で分かりやすくなっています。

この物語の一番の核となっているのは、友情です。特にライリーとマヤの友情が中心になっています。しかし、友情もなかなか一筋縄ではいきません。例え友達でも悪いことは悪いと言えるか、相手を傷つけるとしても真実を言えるか、友達が触れて欲しくない家族の問題にどこまで踏み込めるか、などといった誰もが直面するような問題にライリーも直面します。

また、恋愛も大きな要素の一つになっていきます。相手と心を通わせること、初デート、ファーストキス、手をつなぐこと、彼氏・彼女とは、嫉妬、親友との三角関係、などといった恋愛にはつきものの悩みにライリーは直面していくことになります。

それから、いじめや宗教、男女差別に人種問題などと言った社会的な問題も『ガール・ミーツ・ワールド』では扱っています。決して難しくなるようにではなく、子供でも分かるように、それでいて考えさせられる内容になっているあたりが、この作品の素晴らしい点だと思います。それ以外にも、親との関係や大切な人の死、大人になるということなど、10代ならではの戸惑いにもきちんとフォーカスが当てられています。

そして、『ボーイ・ミーツ・ワールド』の頃には存在しなかった、インターネットとのつきあい方についても『ガール・ミーツ・ワールド』では取り上げられています。
『ボーイ・ミーツ・ワールド』の方が深いテーマを扱えていた、という人も一定数いますが、『ガール・ミーツ・ワールド』だからこそできるテーマも複数ありました。個人的には、それぞれの時代や視聴者に寄り添った作り方や違いがあるのは当然で、どちらも良い作品だと感じています。

人生を生きるコツ

人生を生きるコツ、を多くの視聴者に教えてくれた『ガール・ミーツ・ワールド』。この作品はただのドラマではなく、ティーンのこれからの人生の道しるべになったり、道徳の教科書的な役割を果たしてきました。そして主人公のライリーは何があっても希望を捨てない女の子として描かれています。

ある調査では、『ガール・ミーツ・ワールド』を視聴している学生と視聴していない学生を比較すると、視聴している学生の方が国語の成績が格段に良かった、という結果も出たほどです。フィーニー先生と同様にマシューズ先生がライリーたちに考えさせた問いかけを視聴者も共に考え、学び、成長したことがよく分かる結果だったと思います。

実は、『ガール・ミーツ・ワールド』はシーズン3で打ち切りが決定する前後、視聴者や出演者、製作陣からシーズン4の制作を渇望する声が非常に多く上がりました。放送局の変更や配信サービスへの移行など様々なアイデアが出され、検討が重ねられた結果、最終的にはディズニーが首を縦に振ることがなかったため、続編が作られることはありませんでした。非常に残念な話ではありますが、皮肉なことにこの作品がなぜ必要なのかを訴える切実な声のお陰で、『ガール・ミーツ・ワールド』の存在意義や人々が何を学び、何を伝えたいのかがより明確に世間に認識されることとなったように思います。

この『ガール・ミーツ・ワールド』は、『ボーイ・ミーツ・ワールド』と同じく、現在は全エピソードがディズニープラスにて配信されています。
少しでも気になると思った方は、是非、一度でも再生してみていただきたいです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。また足を運んでいただけますと幸いです。

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