見出し画像

あたち、下町のおてんば娘、リリ。

リリって誰?

あたちはリリ、ヨークシャテリアとマルチーズのミックス。ヨークシャテリアはイギリス、マルチーズ原産国はイタリア。でも、あたちといえば、てやんでえ、東京浅草生まれの錦糸町育ち。小さいころから、貴族のような先住犬ララに憧れているけど、あたちは元気が売りのおてんば江戸っ子。

ドッグトレーナーさん曰く「ララちゃんが紅茶のカップを小指立ててもつ白金マダムなら、リリちゃんは原宿を爆笑しながら闊歩するギャルです。」ごはんは食の細いララちゃんが先、ララちゃんはソファの上で家の平和を見守るけど、あたちは芝生もリビングも爆走して、おもちゃを背中に押さえ込みながらヘソテンするが好き。佐川のお兄さんにもクリーニングのおじさんにも狩猟犬の見せどころの爆吠えして、お家を守っているの。そんなことでしょっちゅうおかあさんのゲンコツが落ちる。

要は、最近人間界でもよく言われる格差ってやつ、犬の世界にもあるのよ。そもそも、あたちの名前のリリは先住犬の名前がララだから。名前の付け方からして雑なのよ、飼い主!あたちはララの二番手、生まれながらに下町のワッチャワッチャおてんば娘、それがあたちリリ。

リリの転機

そんなあたちの犬生を変えたのが、あたちをブリーダーで見つけてくれた「おねえちゃん」。聞くところによるとおねえちゃんは違う子を見に来たって言うからここでも、二番手だった・・・がっくし。おねえちゃんはおかあさんの娘で、ワークホリックな人生に嫌気がさしてしばらく人生のサバティカルを取ることにしたんだって。サバティカルって休憩時間って意味らしんだけど、寝て・食べて・笑ってってのを繰り返すらしいのね。港区女子のおねえちゃんは、人生の迷宮の答え合わせを映画の中に探そうとして見たのが、Eat Play Love。あちゃーーー。下町アンダードッグのあたちには思いつきもしなかったけど、それをヨーロッパでやるって言い出した。パリやフィレンツェのカラフルでキラキラワードを並べる夢見がちで浮き足立ち気味のおねえちゃん。グレー色の東京スカイツリー城下町の二番手暮らしのあたちには、想像もできない世界。

しかし、あたちの犬生はひょんなことから変わることになった。

なんと、おねえちゃんがあたちを自身のEat Play Loveツアー連れ出すことを決めたの。うわあああああああああ!うほおおおおおおお!タナボタでカモネギな話。あたちは白雪姫かシンデレラか。いまこそ、下町アンダードッグがヨーロッパ貴族犬に生まれ変わる絶好の機会!もしかしたらヨーロッパで蝶ネクタイの似合う紳士に恋に落ちゃうかも?広い公園で爆走できちゃうかも?楽しみでブヒブヒ・・ブタっ鼻が鳴っちゃうわ。

リリのヨーロッパ紀行記、始まります

ここからは、パリで起きたあんなことやこんなこと、イタリアの美味しい記憶など、あたちの初ヨーロッパ犬日記をお届けしちゃうから楽しみにしててね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?