夫がいつの間にかオーガニック男子になっていた話
オーガニックとは無縁だった夫
私は12歳の頃に父を病気で亡くした経験を機に、
病気にならない食事とはどんなものなのかということを学び始め、
そこから自然と、オーガニックや自然栽培、無添加など、日々自分が口にするものの食材の質に関心を持つようになりました。
ですので、彼此25年ほど、いわゆるオーガニック女子?をしています。
そんな私は、
今の夫と2020年5月に付き合い始め、9月に結婚をしましたが、
付き合う前までの夫は都内で一人暮らし。
自炊は基本的にせずに外食かコンビニ。
外食で好きなものはラーメン。
好きな飲み物はMAX COFFEE…
私とは完全に真逆のような食生活をしていました。
ですので当然、一緒に住み始めたばかりの頃は、オーガニックって何?くらいのテンションで、
私と一緒にいる時もコンビニのホットスナックを食べたり、MAX COFFEEのような、市販の甘い飲み物をよく飲んでいました。
私は彼が口にしているそのようなものを気にしてはいたのですが、
「飲まないで!」とあからさまに言ったりすることはせず、
まぁあまり気にしすぎないようにしよう、という気持ちで見守っていました。
ただ、私がなぜ食にこだわるようになったのか、という話や、どんな点をこだわっているのかなどは、
単純に自分自身を知って欲しいという意味で、
日々彼に語っていました。(でも、彼の食生活を批判したり、私と同じような食生活をするべきといった強制はしないようにしました。)
半年以上経った頃から少しずつ変化
一緒に住み始めて半年と少し経ってから、
夫の食嗜好に分かりやすい変化が見えるようになってきていました。
いつの間にか、都内のオーガニックレストランを複数見つけていたり、家の近くのオーガニックショップを発見していたり。
明らかにアンテナが「オーガニック」というものに向くようになっていました。
夫がオーガニック関連の新しいお店などを見つけてきてくれるので、
そういったお店に一緒に行くことも日に日に増えていきました。
そして私の妊娠が分かると、
夫の食の質への関心度合いはさらに高まりました。
すると自然に、
無農薬野菜、無添加食品を意識して選んで食べる機会が増え、
その美味しさを一緒に共有出来る様になっていきました。
こうして、
一緒に住み始めて1年ほど経った頃には、
「こんな無添加食品見つけたよ!」
「こんなところに無化調のお店を発見した!」
「グルテンフリーのお店発見した!」
「天然酵母パン屋さん見つけたよ!」etc…
と、夫が身体に良さそうな食べ物を趣味のように探してくるようになっていました。
(一種のゲーム感覚。今や私よりもすごいリサーチ力!です。)
ここまでになってくると、
夫のオーガニックアンテナはさらに強力になり、
夫婦の日々の会話も食に関するディスカッションの機会がどんどん増えていきました。
育休を機にさらに食へのこだわりが加速
そんな夫の食の価値観の変化にさらに追い風となったのが、
育休の取得でした。
育休を機に毎日の食事を夫が作ることが増えていき、
それに伴い日々のスーパーへの買い出しも夫が担当することが多くなっていきました。
このように、
自分で食材を選び、調理し、口にするという一連の流れに携わるようになったことは、
食を日常生活における大切なものとして捉えるようになるための、とても重要なきっかけとなったようです。
他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来。
というとても有名な言葉がありますが、
まさにその通りで、
夫のケースでは、
私に言われて食生活を変えたというよりも、
夫自らオーガニックなどに関心を持つようになり、
そこから興味が段々と増し、
オーガニックに触れる機会が増えていったことで、
自然と選ぶ食が変わっていった、という流れでした。
子育ても同じだと思うのですが、
人から強制されても、
自分自身の中に納得感がないと、
行動って変化しないですよね。
何か伝えたいなーと思ったことがあっても、
相手の行動を批判して、こうしてよ!と言うのではなく、
相手に気付きを与えられる働きかけってどんなものかな、と考えて実行してみるのが重要だと改めて今回の事例を機に感じました。
まだまだ夫のオーガニックレベルは上昇し続けそうです。
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