見出し画像

【PJCS2023 Day2 2名進出】 サーナイトex デッキ解説

こんにちは、リリーと申します。


◆初めに

本記事の内容は、JCS2023に向けて調整した【サーナイトex】 のデッキ解説になります。

今回はJCS2023に参加し、私とゆっかーで使用して2人とも8勝2敗でDay2に進出することが出来ました。
本記事では、主に使用したデッキリストの解説や調整過程をメインに執筆しています。

簡単に自己紹介ですが、私の2023シーズンの成績を載せておきます。

シティリーグ
・シーズン1 Top4 レジギガス
・シーズン2 優勝 フュージョンミュウ
・シーズン3 2-1オポ落ち ロストギラティナ
・シーズン4 3-1オポ落ち サーナイトex

大型大会
・CL京都 7-2 Day2 ルギアVSTAR
・CL愛知 8-1 Day2 ロストギラティナ
・PJCS 8-2 Day2 サーナイトex

目立った大きな成績はありませんが、過去シーズンでも大型大会の入賞や完走、シティリーグの優勝や入賞を複数回しており、アベレージの高いプレイヤーではあります。

一緒に出場し、一番メインで構築を考えてくれたゆっかーは昨年度のWCSでDay2に進出しています。



◆デッキリストの調整過程

今回は《サーナイトex》の特徴を捉えた上で、デッキの課題を見つけ、課題を解決するためにどうすれば良いかをじっくりと考えて調整しました。

●サーナイトexの特徴

▶2進化である
▶HP310と高耐久である
▶サイコエンブレイスによりエネ加速が出来る

まず、1つ目の特徴である2進化であることについてです。
もし2ターン目から《サーナイトex》に進化したいのであれば、《ラルトス》を1ターン目に複数並べ、《ふしぎなアメ》を使用する必要があります。

2つ目は、HPが310と高耐久であることです。
現環境において、比較的一回の攻撃では倒されづらいHPです。
弱点を突かれない限り簡単には倒されないでしょう。
メインアタッカーとして使用しない場合はベンチに居続けることになるので、さらに相手に対して要求を与えることが出来ます。

3つ目は、サイコエンブレイスによってエネ加速が出来ることです。
トラッシュにある基本超エネルギーを超タイプのポケモンにつけることが出来るので、《サーナイトex》をメインアタッカーとせず、様々なアタッカーで戦うことが出来ます。
そのため【アルセウスギラティナ】のようにアタッカーへの手貼りが必須ではありません。



●サーナイトexデッキの課題


まずは、2進化であることによる課題についてです。
先述した通り、先攻1ターン目には《ラルトス》を最低でも1枚、後攻1ターン目には最低でも2枚は置く必要があります。
これは最低限の話であり、2ターン目から攻撃したい場合、そのためのパーツを集めるために《リファイン》を使用することを考えると、3枚以上置くことが必須となります。
また、《げっこうしゅりけん》で複数倒されてしまうことも考慮しなければなりません。
また、2ターン目に《ふしぎなアメ》で進化出来なかった場合、3ターン目から攻撃することになるので、テンポロスに繋がってしまいます。

次に、《サイコエンブレイス》に依存していることによる課題についてです。
《サイコエンブレイス》が使えないと、基本的には身動きの取れないデッキになっているため、《頂への雪道》で止まってしまいます。


●課題を解決するために

1ターン目に《ラルトス》を複数並べるためには《バトルVIPパス》を使用することが一番手っ取り早いのですが、もちろん使用出来ないこともあります。
そこで《ミュウ》を採用することで、《バトルVIPパス》を1ターン目に使用することが出来る確率を上げました。

また、3ターン目から攻撃をし始めたときのテンポロスを取り戻しやすくするために《ミラージュステップ》の《キルリア》を採用することにしました。
2ターン目に際どい手札から《サーナイトex》に進化することに挑戦して失敗し、貧弱な盤面のまま相手に番を返すくらいなら、《ミラージュステップ》で強靭な盤面を作って相手に番を返すほうが得策だと考えました。
またミラーマッチでも先攻で捲られにくくなるだけでなく、《げっこうしゅりけん》や《ロストマイン》をされても盤面が崩されにくくなります。

次に、《頂への雪道》で止まってしまうこと考慮して、《ミラージュステップ》で事故りづらくするだけでなく、スタジアムまたはスタジアムをトラッシュするカードを4枚採用することにしました。
シティリーグや自主大会で入賞している構築を見ると、スタジアムまたはスタジアムをトラッシュするカードが3枚しか採用されていない構築が多く見受けられました。
自分の中で【ロストギラティナ】や【アルセウスギラティナ】の評価が高く、使用者も多いと予想していたので、なるべく《頂への雪道》で止まらないように一般的な構築よりも多く採用しました。


◆JCS2023(Day1)の環境考察

●Tier表

JCS2023(Day1)の環境を予想して作成したTier表が下記の通りです。

▶Tier1
・サーナイトex
・ロストギラティナ

Tier2
・ルギアVSTAR(カビゴン型・一撃型)
・アルセウスギラティナ

Tier3
・ロスト+α(カイオーガ型、空の封印石型、ヌメルゴン型)
・フュージョンミュウ
・パオジアンex

直近の自主大会やシティリーグの結果を元に作成しました。

上記において使用率や性能を考えてTier1とした【サーナイトex】と【ロストギラティナ】に対して有効な手段を持つデッキ、または使用率が高いデッキをTier2やTier3としました。

【ルギアVSTAR】はTier1である【ロストギラティナ】や、使用率の高い【ロスト+α】に対して有効な手段を持つデッキです。
【サーナイトex】に対しても、大きく不利をとるわけではありません。
今回のJCS2023(Day1)において、想定よりも使用者が多いと考えました。

【アルセウスギラティナ】は《頂への雪道》+《ジャッジマン》という強力な武器を持っています。
使いやすく人気もあるため、想定よりも使用者が多いと考えました。

【ロスト+α】は【サーナイトex】に対して有効な手段を持っています。
非常に人気のあるデッキタイプで、どの大会の分布を見ても10%前後であることが多いため、今回もある程度の使用者がいるだろうと考えました。

【フュージョンミュウ】は《ミカルゲ》が採用されていなければ、どのデッキに対しても有効な手段を持っています。
Day2からの使用率が高いと考えましたが、根強い人気のあるデッキタイプで、ある程度の使用者がいるだろうと考えました。

【パオジアンex】は《キャンセルコロン》+《げっこうしゅりけん》という強力な武器を持っています。
また、【アルセウスギラティナ】に対しても有効な手段を持っています。
最近使用率が上がってきており、その勢いで当日もある程度の使用者がいるだろうと考えました。


上記のように環境考察をしていて、

  • 頂への雪道+手札干渉の妨害手段がある

  • ロストマインやげっこうしゅりけん等の攻撃手段がある

これらの手段を持つデッキがTier2~3に当てはまることが多いと感じました。よって、

「なるべくこれらの手段に屈しづらい構築を使おう!」

と思うようになり、これを軸に構築を考え始めました。


◆デッキリストについて

ここから先は

9,522字 / 2画像

¥ 580

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?