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原付免許で125ccまで乗れるようになるらしい!

 なお乗れるのはパワーを落とされたものに限り、原付特有の30キロ制限・二段階右折・二人乗り禁止などのルールはそのままです。

 どうやら50cc原付では厳しくなり続ける排ガス規制をクリアすることが難しく、いずれ生産できなくなるという問題を解決するための措置のようですね。

排ガス規制が厳しくなり、今後、総排気量50cc以下の原付きバイクの生産、販売が困難になることを受け、警察庁は125cc以下のバイクでも最高出力を現在の原付きバイク程度に抑えられたものであれば、原付き免許で乗れるようにする方針を固めました。

総排気量50cc以下の原付きバイクは、2025年11月から始まる新たな排ガス規制の適用対象となり、技術や費用の面から今後は新たな生産、販売は困難になる見通しです。

これを受け、警察庁は有識者検討会を設置して検討を重ねてきましたが、21日までに報告書が取りまとめられ、その中で125㏄以下で最高出力を原付きバイク程度に抑えたものは原付きバイクと同じ車両区分とし、原付き免許で乗れるようにすることが適当、と結論付けられました。

最高出力をおさえた新しい基準のバイクについては、出力を変えるような不正改造がされないような構造にするほか、ナンバープレートの色を現在の50cc以下と同じ白色にし、見た目で見分けがつくようにしたいとしていて、警察庁は今後道交法の施行規則を改正する方針です。

日テレNEWSより

 正直、原付一種の交通ルールは現代の交通事情にはそぐわないものになってる気がします。
 今ほど交通量が多くない時代に、自転車にエンジンをつけただけのようなまさに文字通り“原動機付自転車”に対して制定されたルールが現在までそのまま残ってること自体がどうかと思うんです。
 いっそのこと、原付一種の免許区分をなくしてしまい、自動車免許にも附帯させず、「公道でエンジン付き二輪を運転したいなら最低でも小型二輪免許を取れ」という方向になればいいのにと思ってます。

 まあそれを実現するためには現実的な課題が色々とあるのだろうということは容易に想像できますが。
 新聞配達や出前の仕事道具として、また通勤通学買い物など日常の足として、日本には原付一種が浸透し切ってしまっていますから、急にそれを無くすことなんてできないでしょう。

 それに何を隠そう、こんなことを言ってる自分自身、初めて乗ったバイクは原付だったわけで、そこからバイクの楽しさを知り今では免許を取ってバイクに乗ってるわけで……。
 原付バイクのおかげで今バイクを楽しんでいるという意味では、あまり原付を無下にしたくないという心情もあります。
 でもやっぱり交通の円滑化や安全性を考えると、どこかで制度にメスを入れなければいけないと思います。

 あ、ただし原付免許や自動車免許のオマケで「今の原付二種と同じように30キロ制限ナシ・二段階右折ナシで走っていいよ」という方向性は駄目だと考えてます。
 あくまで自転車+αのスペックと制約がある乗り物であることを大義名分として、自動車免許のオマケとして乗れるものというのが今の原付一種の立ち位置であり、その理論立てを崩すのは愚策だと思います。
 自動車と同じように走る権利を得るためには、自動車と同じように一定の技量を身につけておく義務があるというのが私の考えです。自分自身のためにも、周りのためにもです。

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