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帰国したよ!でも帰国便がキャンセルになったりしたよ! #シドニー留学記

5ヶ月間の留学生活を終え、昨日帰国しました

シドニーを発つ日、クラスメイトが空港までお見送りに来てくれていよいよ帰国か…、と感慨深く思いながら友と別れを告げ、保安検査場を通過し、搭乗口までたどり着いたところすでに行列ができていた
あれ?もう搭乗手続き始まってるのかな?ちょっと早いような気がするのだが…、と思ってよくよく見るとソウル行きの手続きをしているようだった

そろそろ羽田行きの登場手続き開始時間だが、前の便の手続きがこんなにギリギリまであるのか…、海外の航空会社ならそんな感じなのかなとのんきに考えていた
ソウル行きの手続きが完了したところでおもむろに「22時発の羽田行きはキャンセルされました (もちろん英語)」と無常のアナウンスがカンタスのグランドスタッフから発せられた

数日前にカンタス航空から「あなたの便は出発時刻が変更になりました (出発時刻が 30分遅くなるよ)」と連絡があり、そういえばカンタス航空はよくキャンセルになるという話を聞くよなと思っていたが、正常性バイアスがバリバリに働いている私は、ま、大丈夫っしょとたかをくくっていた
友達にも「キャンセルになったりしてね〜、あははは」なんて笑って話していたのに、まさか本当にキャンセルになるとは

キャンセルのアナウンスを聞いて一瞬呆然としたが、次の瞬間に「大人になっててよかった」という思いが浮かんできた
自分でも意外なほど慌ててない、空港で一泊も辞さずの覚悟もすでにできている (イヤだけど)
とりいそぎ、さっき別れたクラスメイトたちと、帰国後お世話になる予定の友人に予定していたカンタスがキャンセルになったと伝える
なんかおもしろくなってきた

カンタスのグランドスタッフが話す英語を必死でリスニングする
これは留学の集大成なんだろうか?
キャンセルになった便は、次の日の 13:00 発の便に振替になったらしい
シドニーに住んでいて、家に帰ったりする場合はタクシーチケットを用意するから言ってほしい、そうじゃない人は宿を手配すると言っているようだ

預けたスーツケースを受け取り、到着出口から出される
え?この後どうすればいいんだっけ?と思いながら開いているベンチに座っていた、なにも起こらないアナウンスも特になさそう
思い切って、出発ロビーのカンタス窓口までいったら長蛇の列ができていた
窓口に来いって言ってよ… (言ってたかもだけど聞き取れていなかった)
順番に宿の手配をしているようだが、列は一向に進まない

しまいにカンタスから「Booking.com を使って自分で宿を押さえてほしい、500 AUD まで宿代は払う」とアナウンスされる、このときすでに 23時を回っていた
体力的にも限界が近づいていた私は、「なんかあったら泊まりに来てもいいよ!」と言ってくれたシドニー在住のクラスメイトに泊めてほしい旨連絡をいれる

カンタスのスタッフに「友人宅に泊まる予定だ」と伝えてタクシーチケットを手に入れ、友人宅に向かう
再会して二人して大爆笑、一緒に笑ってくれてありがたい
空港ついてからの顛末を一通り共有して、地味に明日も早いので (10時まで空港に来いと言われた) ソファの上で寝かせてもらう

翌日、タクシーを呼べばチケットを使えたけど、あまり交通量が盛んではない場所だったのでおとなしく Uber を手配する (絶対この金額はカンタスに請求してやる)
自動チェックイン機は使えなかったので有人チェックインの列に並ぶ、通路側の席を無事に確保することができた (前日のチケットは窓側の席だった)
窓側の席も景色が眺められるからいいんだけど、絶対トイレに行きたい私は可能な限り通路側に座るようにしている

出発の 30分ほど前に寝床を提供してくれた友人が空港までお見送りに来てくれた
今日こそは飛ぶのかね〜、またキャンセルになったら連絡してね〜、なんて笑いながら再び別れ保安検査場を目指す
日曜の昼間のフライトだけあって、大勢の人が列を作っていたが、それなりに流れている
保安検査場を通過して搭乗口までやってきた

どうやら搭乗口が変更になったらしいと、同じ便に乗る予定の日本人が話しているのが聞こえてきた
出発便リストを見ると、ほんとうに変更になっている、しかたがないので搭乗口を移動、すこしだけ嫌な予感、まさか2回続けてキャンセルなんてないよね…、さすがに体力的にもそれはきついな…
変更された搭乗口で待っていても一向に登場手続きが始まらない
出発時間が遅れる旨が連絡される
遅延か…、遅れるだけならいいけど、しかし空港に迎えに来てくれるという友人を待たせてしまうのは気が引ける…、だから早く飛んでくれ…

しばらくして、パイロットや CA たちが機内に乗り込んでいったようだ
今日こそは飛びそう!

さらにしばらくしてようやく乗客の搭乗手続きが始まった
4人がけ席の通路側で隣に乗客がいなかった!ラッキー
そして、ついに、飛行機は羽田を目指して離陸した

9時間のフライトはまあまあ長い
本を 1冊読み切ってもまだ時間があまる
機内食を食べたり、少しウトウトしたりしながらなんとかやり過ごす
日本時間 21:30 羽田空港に到着
迎えに来てくれた友人にあって、やっと一息つけた気がした

留学だけでもまあまあおもしろい話なのに、最後の最後にこんなおもしろいイベントが待っているとは思ってもみなかった
また一つ人生の経験値を積んでしまったよ

写真は、泊めてくれるという心優しい友人宅に向かうためタクシーを待っている時に撮ったもの
飛行機に乗っているはずがタクシーを待つことになるなんてね

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