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介護で思ったこと③「年齢が病気」の続き

晩年入退院を繰り返した父。

◎ なぜか夜間に急変

急に具合が悪くなるのが決まって夜9時以降。

訪問診療を受け始める前は
診断が確定、積極的治療はしないという今後の方針を
決めた大学病院に連絡していた。

「発熱など容態急変したときは、迷わず連絡してください。
その際、絶対まず救急車を呼ぼうと思わないで。
とにかく私たちに連絡をください
時間外であれば、救急外来に電話をしてください。」

と長期入院後の一回めの退院時に
病棟と外来の担当医師が言ってくれたから。

とても心強くありがたかった

◎ 患者は医者を選べない

ある晩も日付が変わる頃
熱が一気に上がり震えが止まらなくなったので、
救急外来に電話。
その時の若手当番医は明らかに面倒くさそうな応対。

それでも家族の車で来れるなら夜間救急外来の
受付に来ていい、と言うので連れて行った。

処置はしてくれた。
ただ、空きベッドはないからお帰りくださいとのこと。

その若手の医師は横柄で、
自分はブランド大病院に勤めるお医者様で偉いんだぞ、
あんたら平民はつべこべ言わず従えと言う態度。

病状説明を受けている際、
「それはこう言うことですか?」と質問すると、

自分は説明途中で質問を受け付ける主義ではないので
全て説明終わるまで、口を挟まず聞きなさい、と
俺様は偉いお医者様だぞ、身の程を知れ的態度。

極め付けは、
医療資源の効率的活用」と言う言葉を
不治の病を抱えた後期高齢老人が夜間容態急変、
困り果て助けを求めに自力で患者を運んできた
患者家族に言い放った。

「コロナ禍、医療現場はただでさえ大変。
医療資源を効率的に分配、活用しないといけない」

多分教科書で覚えたちょっと難しそうな言葉を使いたかったのかな。
その無神経さと選民思想に凝り固まった精神構造。

最難関の医学部を卒業し国家資格受かって
そのブランド大学病院で勤務医として働いている。
勝ち組のオレ様だよ、その意識が
名前入りの白衣着て胸張っているだけ。
自分を客観的に見られないのかしら。
哀れです。

彼が当番の夜に当たってしまったのは
ハズレクジを引いてしまった不幸と思うことにした。

最高気温は2℃で極寒の今日。
それでも草花は春の準備をしています。

◎ 医療資源の効率化を診察の場で叫ばれても


言いたいことはわかる。

平均寿命をはるかに超えた病気持ちの老人なんだから
もういいでしょう。
これ以上まだ医療の世話になり生きていくつもりなんて
厚かましいよ。
人の手をこれ以上煩わさないで。

それをあの場で言われてもね。
こちらだってそんなことわかっている。
そもそも父は「延命治療は希望しない」との意思を
入院の際に示している。

でも急性の体調変化に苦しむ人間に対して
最先端医療を提供、日本を代表すると自負しているであろう
病院の医師が医療現場で言葉にしたり言外に滲ませたらおしまい。

だって人間どうせみんな死ぬんだから、
自然に任せればいいの、と言ってるのと同じ。
ならば医療サービス提供しなければいい。
医者も病院も存在意味なくなる。

そう思っているならあなたみたいな
勘違いしている医者はいらない・

◎ 顛末

夜中に救急外来診察後家に連れて帰り、
疲れ果てて朝を迎えました。

朝診察開始時間しばらく経ってから、病院から連絡が。
やはり要入院となり、再び病院に連れて行きました。

あの医療資源効率活用の必要性をとくとくと説明してくれた
医者は今どこで何しているのでしょう。
名前、しっかり覚えています。
要注意人物として!



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