見出し画像

「良い文章」の迷子から決めた「インタビューライター講座」の受講とこれから

こんにちは。名古屋でライターをしているイトウユキコです。
気づけば2月も終わろうとしていて、時の流れのはやさにびっくりします。

今年に入ってからは「N1インタビューライター養成講座」がスタートしました。

「N1インタビューライター養成講座」は800地域・1000人以上へのインタビュー記事を公開してきたWEBメディア「LOCAL LETTER」の運営元である株式会社WHEREが開講しています。

https://localletter.jp/

今日は、何でインタビューライター講座に参加しているの?ということを振り返ってみたいと思います。

なお、インタビューライター講座は3月半ばまで続くので、細かい講座の内容や感想については完走後に改めて書く予定です。


インタビューライター講座を受講した理由

SEOコラムを量産する日々

時は2017年末。
一念発起して移住して始めたギャラリーの仕事がやむを得ない事情で中断してしまい、名古屋に帰るときに「ゆきちゃん、WEBライターやってみたら?」と友達が言ってくれたのが、ライターを始めるきっかけでした。

その言葉を真に受けて、すぐにライター講座を受講、その後名古屋のフリーランスチームでインターンを経験。このとき初めてSEOというものを知りました。

↓当時運営していたブログのインターンレポ。WordPressに慣れるため、ブログを立ち上げアドセンスとアフィリエイトの広告を貼っていた。

インターン後にアルバイトで入ったIT企業では編集チームが作った構成とペルソナの検索意図に沿って書くのがライターの仕事。
目的は「狙ったキーワードで記事が検索上位に上がること」、つまりGoogleで常に検索上位に入っている記事をお手本に、コピーコンテンツにならないようにオリジナリティも加えながら、客観的事実・情報をわかりやすくまとめることがミッションです。

その後、転職した事業会社ではオウンドメディアの立ち上げをして、外部ライターさんのディレクションをしながらSEO対策のコラムを制作。目的は「検索流入から問い合わせを増やす」こと。

どちらの仕事も「問い合わせを増やす(+受注する)」のがゴールであり、そのためにユーザー(読者)のお困りごとを想定してコラムを作っていました。

つまり、客観的事実やペルソナ設定やコンバージョン設定が大切で、そこに「私の個性」「主観にもとづく解釈」は全く必要ありません

「伝わる」記事ってどうやって書くの?

前述のIT企業でみっちりとレギュレーションを叩き込まれ、決まった型に沿って書くことには慣れました。が、しかし。

感性を軸に書いていた頃の感覚がだんだんわからなくなっている…??

元々、小説や短歌など文学に親しんでいたはずなのに、情緒や温度や空気感を文章に乗せることができなくなっている気がする。

例えていうならば、同じ「書く」という行為でも、情報をまとめるSEO記事は左脳、感受性や描写を必要とする文章は右脳で書いているような感覚。

たまたま記事を読んでくれた人から
「もっと描写を入れたほうがいい」
「書いている人が見えない、もっと人の顔が見える文章にした方がいい」
と言われたこともあり「良い文章」ってなんだろう?どうやったら一度身に付けた型を離れて、ちゃんと伝わる文章が書けるようになるだろう?と改めて考えるようになりました。

(大人になるとフィードバックをもらえる機会は少ないからいろいろ言ってくれる人が周りにいることはありがたい…!)

そもそも、自分は「感情的になる=ネガティブなこと」だと捉えているのかもしれない。感受性や情緒を言語化することと真正面から向き合えていなかったのでは?ということを考えるように。

感情的=ヒステリック、という捉え方ではなくて、温度や空気、匂いなど五感で感じられるものを描写するというイメージに置き換え、改めて書くことに向き合いたいと思うようになりました。

インタビューライター講座は佳境へ

媒体によって求められるゴールは変わるかもしれませんが、「良い文章」を書けるようになるには、まずは自分の幅を広げる必要がある。

タイミング的にもネットで完結するお仕事から、現地取材やイベント企画などで実際に足を運ぶ地域のお仕事へと方向性を変えていたこと、
地域にフォーカスしたメディアで以前から読んでいた「LOCAL LETTER」が関わっているということもあり、昨年の秋にインタビューライター講座の受講を決めました。

講座は1月から本格的にスタートして現在2月末。オンライン講座も残すところあと2回となりました。

月2回のオンライン講座があり、
次回課題の動画視聴→課題提出→オンライン講座でフィードバック
というサイクルでやっています。

毎回オンライン講座で熱量の高いフィードバックをいただくのですが、自分への回答だけでなく、課題を出した他の人のフィードバックが見られるのも貴重な時間です。なかなか他の人のアウトプット過程は見られないし、自分事だと気づけないことも客観的な視点だと見えることもあります。

ペアでインタビューをして、それを題材に課題が進んでいくので一部の方とは1対1でお話する機会もあり、だんだん緊張感もほぐれてきました。

3月には富士吉田市でのインタビュー合宿で事業者さんにインタビューする機会もあるので、どきどきしつつも皆さんに会えるのがいまから楽しみです!

富士吉田はテキスタイルウィークなどもやっていて「ものづくりの街」というイメージがあるので、時間があればまち歩きもしたいなと思っています。

これからのこと

去年からは「顔が見える関係性を築きながら仕事をする」「作り手と使い手をつなぐ」をテーマに、活動の方向性を変えてきました。(このお話はまた改めて)
これまでよりさらにフットワークを軽くして、できる限りいろんな場へと出向きました。

結果的に、名古屋の魅力を伝えるWEBメディアの企画・編集が始まったり、まち歩きの企画をしたり、うつわのWEBメディアを立ち上げたり…といくつもの変化があり、身近な地域をさらに面白がりながら、いろんな「ヒト・モノ・コト」を伝えていきたいと思うようになりました。

noteマガジンに活動をまとめています↓

いろんな方とお話する中で、人の仕事や生き方に尊さを感じたり、街に根付いた文脈や文化に愛着や好奇心を抱いたり…。
聞かせていただいたお話を、読者に伝わる形でより良く書きたい。あなたに取材してもらってよかったと思ってもらえる関係性を築いていきたい。
いまよりもっと、より良い形を目指すことが、誰かのためにもなるように進んでいきたいと改めて思っています。

今後もインタビューや現地の取材をさらに増やし、実際に見たり聞いたりしたからこそ伝えられる「温度感」をもって、発信する機会を増やしていきたいと思います。

この記事が参加している募集

最近の学び

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?