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はじめてのイベント企画と司会~未経験の進行管理、どうやる?

こんにちは。名古屋でライターをしているイトウユキコです。
先日、イベントで人生初司会を経験しました…!

去年からまち歩きの企画をしているので、当日運営では現場の進行をしたこともあるのですが、基本的には文章を書くのが主な仕事なので、大勢の人前で進行するという経験はなく…

もう、当日までの1週間のそわそわ感を思い出すだけで胃のあたりがきゅっとなるけど、当日までの準備を含め、貴重な機会をいただいたのでnoteにも書いておこうと思います。(とても長くなりました)


事の発端はトイレアンソロジーへの参加から

よく通っている瀬戸市にある「本・ひとしずく」さんという古民家の本屋さん。そこにはトイレがありません。
去年の春までは近くの公共トイレがあったものの、急に閉鎖されて困っているとのこと。

で、なぜだか「トイレがないならトイレの本を作って売上でトイレを作ろう!」という企画が立ち上がり、20名の書き手が集まってできたのがこちらの本。

去年の5月ごろのある日、ふらっとお店に行ったら、店主の綾さんに「ユキコさん、短歌やってたよね?!何か書いてくれませんか??」と、なんだかおもしろそうなので短歌とエッセイで参加させていただきました。

ちなみにひとしずくさんのトイレチャレンジの顛末は綾さんのnoteで読むことができます。

「出版記念イベントやったら?」

2023年10月、名古屋で開催されているブックイベント「円頓寺 本のさんぽみち」で無事に発売開始となった「ノートイレ!ノーライフ!

自分が書いたものが本になるのはやっぱりうれしくて、素敵な書き手のみなさんと一緒に載せていただいているのも少し面映ゆいような気持ち。

経緯を知っているので無事に本が出来てよかったー、となんだか自分事のようにホッとしていたら、私が参加している瀬戸の地域プロジェクト「土街人」のミーティング中にリーダーからこんな一言が。

「トイレ本の出版記念イベントやったらいいじゃん!」と。

補足すると、「土街人プロジェクト」は瀬戸で有志で活動している10名ほどのプロジェクトチームです。メンバーは窯元さんやデザイナーさん、自営業の方や、瀬戸で何かやりたい人などなど。

企画したい人が少人数で企画して、当日は他の参加できるメンバーで運営を一緒にやるというスタイル。

私はライターとしてnoteを書いたり、イベント当日の運営のお手伝いをしたりしていましたが、イベントの企画自体はここではやったことがありません。
そして、一緒のチームで活動しているひとしずく店主の綾さんも初めてとのこと。

「大丈夫大丈夫、やってみたらできるって!
ユキコさん、本にも参加してるから司会やったらいいじゃん!」

(もはや何が大丈夫なのかわからない)

本番までの時間は3ヶ月、どうする?

この時点ですでに11月。
ミーティングで日程を2/3(土)に決め、登壇を依頼するゲストも決まったのでその日からトークイベントに向けて動き始めました。

そして、今回は初めてのオンライン配信も決定。
ありがたいことに、場所をお借りする梅村商店さんと山田さん(お二人ともプロジェクトメンバー)がオンライン配信を全面的にバックアップしてくださることに。(ありがとうございます!)

当日までのスケジュールを把握する

当日までは残り3ヶ月。とはいえ、年末年始で動きが止まることも考えるとそんなにのんびりしている暇もなさそう。ということで、ひとまずざっくりと「いつまでに・だれが・何をやる」リストを作成。

とにかく、人が関わること・返信に時間を要しそうなものを優先的に進め、細かい設定はプロジェクトメンバーのメッセンジャーでやりとりする日々。

ゲストへの連絡は綾さんにお願いし、どんなタスクが発生するかを想定しながら細かいタスクを設定していきました。

イベント当日のタイムスケジュールを考えてみる

当日のイベントは18時スタート。
トークイベント2部(オンライン配信つき)+物販をすることに。
休憩時間や前後の設営も含めて一度ざっくりとした案を作ってみます。

最初から完璧な案は出ないので、早めにラフの段階でチームに共有して微調整をしながら進めていきました。実際にこれまで企画しているメンバーが俯瞰してくれているありがたさ…!

ゲストとの打ち合わせ

今回は2部制のトークイベントにしたため、それぞれゲストをお招きしていました。
12月下旬、2部で登壇していただくヒトツチの南未来さんと、パートナーでますきちオーナーの南慎太郎さんとひとしずく店主の綾さんと4人で打ち合わせ。

1月中旬には1部のゲスト、文芸ユニット「るるるるん」の3月クララさん、詩人の犬飼愛生さんと綾さんとで打ち合わせ。

打ち合わせ内容を台本にまとめる

打ち合わせは和やかにいろんなアイデアが出たものの、当日使える時間は限られています。

個人的に一番の懸案事項は、ちゃんとタイムスケジュール通りに進行できるかどうか

なので、打ち合わせ内容から当日話すテーマを3つに絞り、大まかな台本を作って話の流れをゲストのみなさんと共有。
各テーマ10分ずつの配分でなんとかいけるかな、というところで、会場での配信リハや搬入はお願いし、あとはもう当日だ!!!という気持ちで前日は眠りにつきました。

迎えた当日

当日は現地参加40人強、オンライン25名ほどの方が参加してくださいました…!当日、たくさんの人が来てくださっていて、とてもうれしかったです。(遠方に住んでいる知人や友人も見てくれてうれしかった!ありがとう!)

ひとしずくさんやゲストさん、トイレアンソロジーの寄稿者のみなさん、土街人のみなさんが力を合わせて拡散してくださったので、あとはちゃんと話すのみ!

細かい反省点はたくさんあるのですが、ひとまず当初予定したタイムスケジュール通りにはおおむね進めることができました。よかった…。

強いて言うならば、緊張しないように努めていたのに、綾さんの緊張ぶりが伝わってきてうっかり1週間分の緊張がぶり返しそうにはなりましたが(笑)それも含めて良い経験をさせていただきました!

ゲストのみなさんのお話で会場に笑いが起きていたり、ゲストさんの本もたくさん売れていたようで、みなさんに少しでもよろこんでもらえる会になったならよかったなと思います。お越しいただきありがとうございました!

そして、場所をお借りするだけでなく、初めてのオンライン配信を実現してくださった梅村商店さんをはじめ、当日の運営をお願いした土街人プロジェクトのみなさんも本当にありがとうございました!

ゲストのみなさま本当にありがとうございました!

オンラインアーカイブを再販します

ご好評につき2/18(日)までアーカイブ配信を再販することになりました。
もしご興味のある方はこちらからどうぞ。2月末まで視聴できます。

イベントをやってみて感じたこと

自分一人では企画を考えても実現できないことを、チームプロジェクトという場で経験できたことはとても大きな経験でした。

人前に立つというのはなかなか慣れませんが、使える時間から逆算してスケジュールを計画して進めていくのはわりと好きかもしれない、ということに気づけたのも収穫でした。

また別のnoteに書こうと思っていますが、今年はインタビューライターの仕事に力を入れたいと思っているところなので、そうした部分でも話を聞いて進行した今回の経験は活かせるのではと思っています。

今年もまち歩きなどの企画の仕事を続けていくので、プロジェクトの進行や企画についてももっと深掘りしていきたいです。




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