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わたしの相方のこと 11

早いものであれから4年が経過しました。
わたしのなかではあの日から時間が止まっています。
前に少しは進めているのかな。
自分では分かりません。
悲しむことは少なくなりましたが、わたしが悩んだり苦しんだりしたときは、やはり想ってしまいます。
「こんなとき、あの人ならどうするだろう?なんて言うかな?」
これからもわたしにずっとついて回るこの疑問。きっとわたしの命が続くかぎり、亡き人に問いかけているんだろう。
忘れることはできないし、思い出も言葉もあの人の癖もすべてが鮮明に思い返されます。まるで昨日のことのように。
でも、少しづつ…少しづつ、忘れていってしまうのが本当に怖い。だって、あの人は確かにこの世に生きて存在していたんだから。わたしの中から消し去ることはできない。
だから、わたしの胸の中にあの人との思い出を抱いて生きていくしかない。
往けるものならもう行きたい。
しかし、そういうわけにもいかない。
人は天寿を全うしなければいけない。
今、わたしが生かされているということは、この世でやらなければいけないことがあるに違いないと考えます。
それが何なのか、まだ分かりません。
それを見つけるために毎日を暮らしています。
今年はこんなことがあったよ。と話すつもりです。
今のわたしを見てあの人は何と言うんだろう。
あの人は、いまどこにいるんだろう。
何を食べているんだろう。
お酒は飲んでいるのかな?
日々の生活に満足しているのかな?
わたしはいま、筒がなく生きています。
あの人のことだから、上手くやっているでしょう。
人に合わすことがとても上手い人で、ある意味ムードメーカー。うるさいくらいの大きな声。
笑うと歯を剥き出しにして高笑い。
たまにテレビに向かいひとりごと。笑える。
曲がったことは嫌いなくせに、自分では曲がったことしてる。
何それ?って笑ってしまう。
言ってることとやってること、ちがくね?笑🤭
でもね、歩きながらビール飲むのはやめなよ。
みっともないからね。歩きタバコもいけないんだぞ。
ゴミをポイ捨てするのもよくないね。
直すところが多々あるけど、人間味あるところがあなたらしい。
いろいろ思えばキリがない。
わたしがお弁当🍱を作って海行ってのんびりと行き交う船を見ていたなぁ。時間を忘れて。
あなたとの思い出を小説の題材やシーンに使っていることを許してね。
わたしもこの世に何かを残していたくてね。
あなたがこの世に何も残せなかったぶんは、わたしが小説にして残しておきますから。
また来年もこのように書いていることを祈ります。
それでは、また次回に…

〜Lime〜

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