noteでエッセイを書き始めるようになってから、ピアノ曲の作曲が増えた。というより、noteを使うようになってからピアノ曲を作る習慣が戻った。20代の頃はほとんどピアノ曲を作らずにいて、この年になるまでは専ら歌物を作っていた。

　ピアノ曲復帰後の中では今のところ実は一番好きな曲かもしれない。ピアノ曲らしいピアノ曲に仕上がったような、そんな気がしている。

　毎年冬が嫌いすぎて、今回はピアノ曲で早く長い冬が明けることを祈っている想いをメロディーにしてみた。なので、旋律がどことなく冷たく聞えるような、そういう形をイメージしてみた。

　中盤で明るくなるメロディーは、暖かくなってほしいと願う気持ちのようなものだ。

　冬場は心がざらつきがちなので、全体的に優しさのある音にしたくて、あまり強く弾く様な演奏にはしなかった。

　ちなみに曲名に雪を付けたかったので、雪にまつわるものを探した結果、粉雪という意味になる「aspirin snow」という曲名にした。しかし私は思い出してしまったことがある。

　この「aspirin snow」という曲名。昔とある方のハンドルネームとして使われていたものである。06年だか07年頃の話ではあるものの、エッチな雑誌のエッチな動画投稿をしていたユーザーのハンドルネームである。

　これでピンと来た人は若干マニアだと思うが、その投稿者が中学の教頭をやっている教育者だったという話。そして、その動画が違法なものだった事もあり、逮捕されてしまった。

　当時の報道でも結構生生しいやりとりが公表されていた。

　いくら曲名が浮ばないからと、容疑者のハンドルネームから引っ張ってくる私のセンスは相変わらずだ。

　しかし、この英語に罪はない。なので、もうすぐ20年となるこの冬に、この英語の汚名を私が浄化してみようと思う。完全にこじつけだ。そして、このエピソードを言わなければ、結局読者の皆様は知ることもなかっただろう。罪悪感はない。