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結構すごい? MYPでの英語教育

MYP公立校に通う息子(当時中1)から「英文法を教えてほしい」と言われ、教えようとしたものの、本人の意識が数学に移ったために英語はほとんどやらなくなった話は以前書いた。

その点についてあらためて書くなら。
MYPでの英語教育、結構すごいかも。
ちなみに、息子は英語については英会話学校にも英語の塾にも一切通ったことがない。学校でしか英語はやっていない。ママ塾で教えた(正確には「教えようとした」)のも、昨年の数日だけ。思いっきり放任である。(我が家は「先回りして何かを勉強させる」ということはしない主義である。)

今回、息子(中2)の現在の英語の実力について知りたいと思い、英検3級の過去問を解かせてみたところ…ほぼ問題なくできている。意味もとれている。
こまかーい文法事項はわかっていないのだけれど、あんまり問題はない状況。

これはなぜに?と考えた時に思いつくことは、以下の2つではないかと思う。

1.英語オンリーの授業を徹底して毎日実施している。
全授業ではないものの、毎日必ず英語漬けになる時間がある。「英語漬けの授業をします」といっても限界はあろうし、「どうせ中途半端になるに違いない」などと思っていた。しかし、どうもそうではなかったようだ。少なくとも、全く素地のなかった息子の英語力は気が付いたら英検3級の問題を軽々解くまでになっている。
2.英語をきちんと教えられる先生が教えている。
たとえ「英語漬け」といっても、そこで話される英語が単なる単語の羅列だったりしては意味がない。たぶん、学校の英語の先生がいい、つまり、「英語で教えられる」先生なのだと思った。失礼かもしれないが、今年から英語オンリーの授業をするために、先生方はとても苦労していると聞いているから、「本当に英語を英語で教えられるか否か」は結構重要だと思う。

他方、息子が持ち帰ってくる英語のレポートの文章は酷い。読めたもんではない。これでいいのか?
不安はかなりあるのだが、先日、学校のIBコーディネーター(アメリカ人)の話をきいて若干安心した。彼は、何人かの生徒のレポート類を示しながら、「英語『を』ではなく、英語『で』物事を学んでいる」「重要なのは思考力がついているか否か」「入学後、生徒の考える力は間違いなく深まっている」と説明していた。

IBプログラムは生徒一人ひとりを見ないといけない要素が強いため、先生方がどこまで子どもたちを見ることができているのか疑問に思っていたが、先生方も「思考力が高まっているか否か」をきちんとチェックしてくださっていることがわかり、安心した。

留学するのと異なって、普段の生活は日本語で十分な国内では、文の構造を教えずして単に英語漬けにするだけでは英語力は伸びないのではないかと心配した。
たぶんそれはそのとおりで、将来academicに、もしくは仕事でcompetitiveに英語を使う状況であれば、きちんとした文法構造や文法は理解しておく必要はあるだろう。
でも、現時点ではそこまでは求めなくてもよさそうだ。

いつか、あの読むに堪えない状況を卒業した息子の英語のレポートが見られるとよいな。。。

※IB(MYP)の記事として思わず英語に着目した記事を書いてしまったが、IBの心は「多様性」であり「国際理解」。必ずしも英語でなければ学べないものではないし、英語力を伸ばすためのカリキュラムではない。日本において「国際社会」を知るための手段として英語が重要だということだと思う。