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数学ゴールデン4|#マンガ感想文(昨日のお題出しそびれ)

自分のマガジンに『漫画感想』というのがある。その中でも推して書いているのが『数学ゴールデン』(作:藏丸竜彦)だ。夏休みが終わる頃に最新刊が出て… 今は4巻まで絶賛発売中!

数学ゴールデン… 数学はわかるけれど、ゴールデンってなんだろう?金色?黄金?黄金のように価値のある?… あぁ、数学が最高!と言いたいのかな。そんな不思議だけど熱い感じもするタイトルのマンガは、内容も熱い!数学オリンピック(←本当にあるのだよ)を目指す高校生たちの物語だ。

ただ勉強ができる、のではなくて、数学に取り憑かれている…そんな青少年たちの、数学への愛の物語だ。学問だから、いろんな定理だとか公式とか全く知らないけど凄いらしい数学者の名前とか出てきますが、そこは問題じゃない。好きになったのが『数学』であった、それだけ。

SLAM DUNKで桜木花道たちがバスケットボールに青春していたり、キャプテン翼で大空翼くんたちがサッカーで世界一を目指したり… のだめカンタービレで野田恵たちが苦しいレッスンを乗り越えたり、ヒカルの碁で碁の世界にのめり込む進藤ヒカルだったり… そういう漫画と同じで、求めるものが数学だっただけの、とても純粋で面白く楽しい漫画だ。数学好きな人(過去の私とか)にも数学が苦手な人(今の私とか)でも、とにかくたくさんの人の心に響く物語だと思う。

主人公の小野田春一は加治森高校の1年生。地元の進学校ロイヤル高校を受験したが失敗した。でも彼の夢は数学オリンピックに出場すること!ロイヤル高校に進めば、そのチャンスが上がるかもと思っての選択肢のひとつだっただけだ。入学式で受験成績一番だった春一は代表としての挨拶で「目標は数学オリンピック日本代表」とぶちかましていたりする。当然周りはドン引きで、クラスでも浮いた存在となる。

しかし、春一の言葉に共鳴した者がいた。七瀬マミという女子だ。髪も金髪だし、駄洒落が好きだし、どう見ても数学好きには見えなかったのだが、彼女も春一と同じかそれ以上に数学に魅了されている同志だった… そんな感じで物語は始まり、数学オリンピックに関わったことがある人物が現れたりして、どんどん夢を叶える環境が揃いつつの、お約束のライバル登場だの、スランプだのがあったりして… 今4巻はスランプ編といったところでしょうか。

4巻では数学オリンピックに向けて頑張ろうとする春一に、「その前に数学甲子園(団体戦)に出よう!」と声をかけてくる周りとの葛藤や、純粋に難問が解けない(実力不足)苦しみにジタバタする姿が描かれている。

元々、数学オリンピックには自分が自分の努力だけで出場しよう…と考えていた春一だったが、三人(七瀬マミ、ダイスケ先輩)で数学甲子園も参加することを決めてからは、数学に対する思いも深みが増したようだ。ただ問題を解く心地良さだけではなく、あらゆるものの中に数学があるというか…

数学ゴールデン4巻 P.124より引用

話しというか引用部分が私もぶっ飛んでいるけれど、私たちの周りは数学で溢れかえっている…そんなことを感じて、改めて「数学オリンピックを目指す意味」を確認してスランプを乗り越えようとしている。

熱いマンガだと思いませんか?

気になりましたら、是非!!


#マンガ感想文
#数学ゴールデン
#藏丸竜彦先生

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