見出し画像

気になるジョン 復活

自宅療養期間が明け、久々に通勤路を歩いていたら、ジョンが外にいて日向ぼっこをしていた。どれだけぶりだろう… 

ジョンは通行人の勝手なエサやりで病気になり、一年以上姿を見せなかった。その後たまに見かけるジョンは、とても弱々しくひと回り小さくなって、毛もたくさん抜け、所々脱毛症になっていた。

昨日見かけたジョンは、飼い主のおじいちゃんと戯れていた。ガレージの片隅に置かれた小さなベンチにおじいちゃんが座り、ジョンはガレージの支柱に引っ掛けた紐に繋がれて、おじいちゃんが地面を小さく叩く杖に向かって、猫のようにじっと注目していた。もう少し元気だったら本当に、猫じゃらしにじゃれつく猫の如く、おじいちゃんの杖に飛びかかっていたに違いない。

ここ数日、毎日ジョンを見ることができている。
この間は男子中学生が、ジョンをわしゃわしゃしていた。優しい感じでだったから、注意しなかったけれど。きっと彼も久しぶりにジョンを見たから、嬉しかったのだろう。

私は「ジョン、おはよう。」と声をかけるだけだ。
以前の元気なジョンだった頃は『はい、おはよう』みたいに、視線を合わせて尻尾をパタッと一回振ってくれた。でも今は耳も遠くなったようだし、近くのものしか見えないみたい。しょうがないよね。20年近く生きてるんだもん!

おじいちゃんと仲良く気楽に過ごしてね。暖かいを通り越して、だんだん暑くなってきたけれど、いつまでも元気でね。ジョン!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?