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ロジクール Logicool G FITS 使用感レビュー

はじめに

いつもながらご無沙汰しております。
最近はほとんどゲームの思い出帳となっていますが、今回は番外編ということで先日予約して発売日に入手したロジクールの完全ワイヤレスイヤホン、ゲーミングイヤホンでもあるG FITSについて簡単に使用感のご報告をできればと思います。

なお、この記事はゲームレビューと同様に製品の普及を目的とした販促記事ではございません。
個人的に興味があって当然ながら自腹で購入した製品になりますのでメーカーへの忖度やポジティブキャンペーンは行いませんのでご留意下さい。

※そういうのって価格.comとかにレビュー投稿すれば良いのでは、とよく言われますがあの場所は意識と態度の大きいユーザーの掃き溜めのような場所で好きではないのでこちらで自由に記載させていただきたい思いです。
(昔はそんな人ばかりではなかったんですけどね。)

また前回、といってもだいぶ前になりますがJBLのゲーミングスピーカーのレビューをした際に助かったというご意見を複数いただいて私も救われたので今回こうしてまとめる形となりましたことをご報告します。
いつもご覧いただきまして、スキをいただき誠にありがとうございます。

とはいえ、何かしらテンプレートがあった方が説明がしやすいと思いましたのでそのあたりはお借りして記載させていただきます。

製品に関して

デザイン

すっきりとしたシンプルなデザインだと思います。
この製品の大事なところはフィット感だと思うのでこれで問題ないです。

高音の音質

※音質すべてに対して言えることですが、音質の良し悪しは解像度の面を除いて究極的に言えば個人による好みの違いでしかないと思います。
その為、音質の項目では音が良い悪いではなく、一般的に音が綺麗に聞こえると感じる、解像度が高いかどうかを音質として記載させていただきます。
(ここで言う一般的とは4万円ぐらいまでの市販の完全ワイヤレスイヤホンを指します。)

中音や高音に関しては、一般的に高音質と感じられるレベルに仕上がっていると感じました。JPOPやアニメソングなどの音楽を聞く分に大きな不満はなかったです。
逆に、クラシックやサウンドトラックなどをメインに聞かれる場合は音の繊細さという面では物足りないかもしれません。

低音の音質

こちらは個人によって最も評価の分かれるところですが、音楽を聞く分には十分出ている、鳴らせている印象を受けました。
もちろん、音楽といってもロックやEDMなどでは物足りないと思います。
イコライザーで増幅は可能ですが、人工的に音を変えているのではっきりと音の歪みを感じました。

また、ゲームにおいての低音という観点では明らかに足りません。
いつも遊んでいるゲームをこのイヤホンで遊ぶとBGMやSEの低い部分の音だけが弱くなって全体の聞こえる印象が異なってくる感じです。
この製品が中高音をはっきり聞かせるチューニングということがよくわかる差別化だと感じました。

フィット感

この製品の最大の特長がこのフィット感であり、この部分に対してのみで価格に見合うか評価を行うべき製品かなと思います。

このイヤーピースは熱で型を取るオーダーメイドイヤホンという位置づけです。その為、1度熱が加わると型が固定されてしまうのでやり直しができません。最初の設定で失敗すると快適さは得られないのが良し悪しでしょう。ただ、アプリの案内に従ってむやみにイヤーピースのパッケージを開封しなければ大きな問題は起きないと思います。
※失敗した場合は、サポートに問い合わせてイヤーピースを発注できるようです。有料か無料かはわかりません。

その影響から開封済みの中古市場では手に入れることも、処分することもできないのも現代においては苦しいポイントかなと思います。
間違ってもフリマなどで一度開封済みの製品は購入されないべきだと思います。

※2023年夏以降になるとイヤーピース単体での販売が開始されるそうなのでそこからはイヤーピースのみ交換して処分などができそうです。

とはいえ、それらの懸念点を除いてもきちんと型が取れれば、既製品では感じられないような快適なフィット感が得られました。
一度この感覚を味わってしまうと同じ機能性*であれば他のイヤホンは選べませんね。
*ノイズキャンセリング機能なしの製品。

外音遮断性

この製品はパッシブノイズキャンセリングというかっこいい言葉にしただけで実際には何の機能もついていないノイズキャンセリング機能なし製品になります。
イヤーピースで隙間を可能な限りなくすので、それがノイズキャンセリングだよといった表現です。
結局ノイズ処理が行われないので遮音性はたいしてありません。
一般的なノイズキャンセリング機能なしのイヤホンと同じです。
音を鳴らしていなければ周りの音は十分聞こえます。

音漏れ防止

これも特に意識して作られていない一般的なイヤホンなので大音量にすればある程度周りに聞こえますし、音漏れ防止目的で選ぶ製品ではないと思います。
ヘッドホンで言えば開放型でしょうか、家の中で使用することが前提として作られていると感じました。

携帯性

大きくも小さくもない一般的なケースだと思います。
Bose QuietComfort Earbuds II 基準だと同じくらいで楕円形です。
なお、ケースの素材はマット調で全体的にチープな印象です。

まとめ

さて、項目に従って説明をしてきましたがまとめていきます。

このロジクール(Logicool) G FITS 完全ワイヤレスゲーミングイヤホンは一般的に音楽を聞くレベルでは十分な音質を持ったイヤホンです。
とはいえ、音の定位性や臨場感という意味合いでは一般的なイヤホンと変わらない為にゲーミングに特化はしていないかなと思います。

ゲーミングといえば光!

イヤホンが光る機能に関しても、イヤーピースを形成する為にのみ使用する機能となっているので実際の使用時には光りません、残念!
ただし、着用した自身の姿をSNSへ掲載する為に光った様子を撮影できる機能があります。茶目っ気たっぷりですね。

バッテリー

バッテリーに関しても、LIGHTSPEED接続時は最長7時間、Bluetooth*経由で接続した場合は最長10時間使用できるとうたわれていてイヤホンというカテゴリ内であれば十分ロングバッテリーだと思います。
*Bluetooth対応コーデックはSBCとAAC。音質評価はAACにて。

遅延について

遅延に関しても、USBドングルによるLIGHTSPEED接続は全くといっていいほど感じません。音ゲーもできると思います。

逆に、Bluetooth接続は最小遅延でもAACなので音ゲーはできません。
アプリ内にBluetooth接続ゲームモードといった項目もありますが、体感では全く違いを感じることができないおまけ機能といったところでした。

音声出力の仕様について

本製品はUSBドングルによるLIGHTSPEED接続かBluetooth接続の切り替えによるどちらか1つの音源再生能力しかありません。
以前の製品では1つが当たり前でしたが、最近では本体で2つの音源をミキシングできたりするのでこのあたりは使いづらい印象があります。
例えばゲーム機をUSBドングルで繋ぎ、スマホをBluetoothで繋いだとしてもスマホのボイスチャットをゲーム音と同時に聞くことができないといった具合です。

なお、マルチペアリング接続に関しては筆者自身が使用しない機能なのでわかりません。(複数のBluetooth機器を登録できる機能です。)

本製品の強み

では、何を理由にこの製品を購入しようかと考えるとやはりフィット感かなと思います。
このシリコンのような形成イヤーピースが快適で快適で。
これはもしかしたらと思って寝ホン(睡眠用イヤホン)として使用してみましたが、朝まで痛いと感じることなく起きても耳に痛みは感じませんでした。
(ぴったりとはまっているので熱はこもっています。)

地味かもしれませんがこれが個人的な一番の嬉しさで、この目的だけで購入して良かったなぁと感じます。
中高音がしっかりしているのでASMRもバッチリ。
本体の形状だけもう少し縦の長さが短ければ寝返りも打ちやすいかな。

※追記
バッテリー自体は長持ちですが、未使用状態で60分が経つとスタンバイモードに入ることがわかりました。
これを解除する為に両方のイヤホンをダブルタップしなければならないという動作が煩わしいです。
逆に言えばスタンバイモードに入ってしまうと人の動作なしに自動復帰しないので寝ホンとしての利用は厳しいものとなりました。
仕様上10時間も使用できるのにスタンバイモードが強制的に設定されていて機能をオフにできないのは大きな減点としか言いようがありません。
(つけたまま寝たとして翌朝の目覚まし(アラーム)の音がイヤホンから聞こえないという問題が発生します。形状だけのノイズキャンセルであっても聞こえるボリュームが下がるのとイヤホンからは鳴らないので致命的です…)

最後に

と、色々触れてきましたが使用する目的と求める要素を間違えなければQOLを上げてくれる素敵な製品だと思います。

巷で批判されている方々はそのあたりを一緒くたにしすぎじゃないかなと。
何もかも良い製品なんてあれば素敵ですけど現実問題ありません。
とりあえず批判しておこうという姿勢には疑問が残ります。
それほどに現代の日本人の心が貧しいってことなんでしょうね…
数万帯のオーディオ機器に関するレビューもめっきり減ったしなぁ。

なお、細かなところでいえば本体タッチ操作の感度は悪めです。
ペタッと押すのではなく、パッと一瞬だけ触れるようにタッチするのが反応しやすいコツかもしれません。
また、このタッチで設定可能なコマンドにもう少し自由度があれば有難いかも。

一部でホワイトノイズが酷いといった意見も聞きますが、これは神経質かおま環(お前の環境)じゃないかなと思います。
耳を凝らして無音状態を聞けば聞こえなくもありませんが、このレベルの音を気にする方はワイヤレスイヤホンに向いていないかも。

あとは、全体的にこの製品は静かな子なので今どのようなステータスなのかがわかりづらい印象はあります。
音声ガイダンスはなく、電子音の鳴らし方でお知らせする形です。
これも使用していくうちに慣れれば違和感は感じません。

といった具合で金額だけ見ると割高な印象の強い完全ワイヤレスイヤホンではありますが、その特性をしっかりと理解した上で必要とする環境であれば現状において他にはない唯一無二の製品となるので良い製品だと結論付け、製品レビューとさせていただきます。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。



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