新たな狩猟タイトルの登場、シリーズ化なるか ~からくりコマンドを添えて~(ワイルドハーツ トロコンプレイレビュー)
はじめに
ご無沙汰しております。
今回は2023年2月16日発売のWILD HEARTS(ワイルドハーツ)PS5版を遊んだ上でトロフィーコンプリートによるプレイレビューとなります。
いつものことながら、こちらの記事はゲーム紹介や普及を目的とした記事でございません。あくまで個人で楽しみ、遊び終わった際にその時抱いていた思いを形として残すことを目的としています。
「こんなところが楽しいからおススメ!」「こういったゲームです」といった記事はお金をもらっているライターさんが様々なところで書かれていると思うのでそちらをご覧下さい。
また、ゲーム内容についてネタバレを前提として記載することが多々ありますのでご覧いただく際はゲームをある程度遊び終えてからご覧いただくことをお勧めします。
なお、いつも無駄に長く書いてしまって時間と体力を大幅に使ってしまって(大抵夜中に書き始めて3-5時間、終わると明け方)レビューするのが億劫になるという悪循環を起こしているので "短めに" まとめていきたいと思っています。
プレイ概要
総プレイ時間は約80時間
本編とトロフィー回収を同時作業で行ったので本編を終了した際にトロフィーもほとんどコンプリートした形です。
使用武器はからくり刀9割で弓や槌を少々といった感じです。
遊んだハードはプレイステーション5(PS5)
ゲームパフォーマンスを考えるとSteamもありでしたがよく知らない新規タイトルを定価で買う勇気がなかったのでPS5パッケージ版にしました。
本編クリアに加えてトロフィーをコンプリート+α
本編クリアはストーリークリアと表現しています。
最後までストーリーを見終えて300体獣を倒してトロフィーコンプリート。
その他、外見装備を満足のいく形に完成させる為に澱み系周回を30体ほど狩猟して一旦終了という扱いにさせていただいています。
ちなみにゲーム内勲章は上から2番目の湊の伝説になります。
遊んでみて印象に残ったポイント
今回は箇条書きにしながら簡単に掘り下げる形にします。
各狩猟マップが広大
このゲームは狩猟ゲームなのでどうしてもモンハンと比べてしまうところがあるのですが、とにかく各マップが広くて作りこまれているなと感じました。それが良いなと思う反面、下記で述べるモンスターの大逃げにも繋がって複雑な印象です。
人情味あふれる登場人物たち
フルボイスもさることながら、登場人物がみな濃くて魅力的です。
各キャラクターには専用のクエストがあるのでぜひ最後までクエストをこなしてその魅力を感じてもらいたいです。
発売時点でまともにゲームが動かない
発売日組としてはとにかくこれです。
ゲームの強制終了やフリーズ、スタックなんて挨拶レベルで、映像と音がずれてしまったり、はたまた音がなくなったりしていました。
色々ストレスはありましたが完成度の低いゲームだなぁという印象。
まともに動かないのでトロフィーも取得できない
続いてこちらが個人的には一番ストレスだったポイント。
トロフィーの内容自体に困難なものはあまりありませんがストーリー系や回数達成系などは時限となっています。
ゲーム内で何らかのパフォーマンスエラーが出ている際にトロフィー解除の要件を満たしてしまうと一生取れないトロフィーが多々あって戦慄しました。
自身で原因を探ってみるとどうやら起動してからの時間が長ければ長いほどゲーム内キャッシュが溜まって不具合が起こるようです。
つまりはストーリー上のモンスター討伐トロフィーで苦戦して時間がかかってしまうと不具合が起き、時限も相まって一生トロフィーが取れません。
そうなると初めから遊びなおすしかなく、これにはさすがにモチベーションがなくなりました。
全体的にバランス調整が甘い
このあたりもゲームパフォーマンスと合わせて洋ゲーあるあるですね。
武器種だけでもはっきりとした強弱があって、基本的に1撃が軽い武器を選ぶと弱いです。逆に重い武器を選べば比較的簡単に倒せます。
軽い武器で苦戦してしまったら沼ですね。
なお、武器種の数は多いのですがモンハンのように様々な武器が魅力といった感じではなく、ややこしい操作性で爽快感のない武器が多かった印象。
故に結局はじめのからくり刀でいいかなと思ってしまうのが残念なポイント。
仕組みは面白いものの、テンポを損なう
このゲームの一番のポイントは戦闘アクションにからくりというコマンドシステムを利用するところでしょう。
これが本当にコマンドゲームみたいでコントローラーのマークを覚える感じで〇〇△〇〇△といった具合で咄嗟にからくりを組み立てるのが醍醐味です。
このからくりシステム、しっかりシビアな上限があったり、敵の妨害で崩れてしまったりと全体的に使いづらい印象でした。
敵モンスター(獣)が色んな意味で凶悪
圧倒的なまでのホーミング攻撃と逃げ足。
このゲームを遊び始めて心が折れるというかモチベーションがなくなってしまうポイントがこれでしょう。
攻撃に関しては常日頃からタイミングで攻撃を避ける、いわばフレーム回避を得意とするプレイヤーなら楽しめますがそれができない場合、このゲームの敵の攻撃は地獄になります。
というのも、モンハンのようにモンスターが真っすぐ火を吐く、ならば横へ避けておこうという動きが一切通用しません。
モンスターの攻撃モーションは最後までプレイヤーをしっかり追尾していて火を吐くモーションなら吐き終えるまでしっかり方向転換して当ててきます。
そうなると、見切って仕掛けることはできず、全攻撃をフレーム回避しないと満足に攻撃することができません。
一人用であるソロプレイでは敵がほぼ自身だけしかターゲットしないので、からくりという手段があっても到底対抗できるものではないかなと思います。
となると回復をがぶ飲みするプレイが一般的となってしまい、爽快感なんてありませんし、精神的にしんどいです。
また、こちらも圧倒的に優れているのが逃げ足です。
少しダメージが蓄積すればすぐに逃げ出し、その距離はマップの端から端までなんてよくあること。こちらは施設系の龍脈からくりをあらかじめ設置しておかなければ満足に追いかけることもできず、下手すればずっと追いかけているなんてことも。
たたでさえ攻撃が苛烈なのにこんなに逃げられてしまってはテンポが悪すぎてモチベーションが下がります。
一部死んでいるマッチングシステム
このゲームは3人までのマルチプレイに対応していますがマッチングシステムが一部機能していません。
クエストなどはクエスト選択から助太刀(マッチング)を行えるので同じクエストをしたいプレイヤーが簡単にマッチングすることができますが、一人用でストーリーなどを進めている場合は同じ助太刀であっても参加側がマップ内の小さな鳥居にアクセスすることでしか参加できないので、まずマッチングはしないと考えた方がいいです。
それほどに、ストーリープレイにおけるマッチングが難しく設定してあってマッチングさせないようにしているとも思えるシステムなのが残念でした。
マッチングしないとなれば、永遠と一人でストーリーモンスターに挑むかゲーム友達にお願いしてマルチプレイをするしかありません。
まとめ
こんなところでしょうか。
なんだかんだ箇条書きを補足するだけでも長くなってしまったのが悔やまれますが、ざっと振り返ってみるとこんな感じのゲームでした。
狩猟ゲームと言えばモンスターハンターが有名で、このゲームはゴーストオブツシマの世界観にモンスターハンターの狩猟システムを合わせた感じのゲームと説明するのがしっくりきています。
そこへからくりというコマンドのシステムを追加することで意欲的で面白い作品になっているとは思いますが、その分戦闘が煩雑になってしまったり、敵が強く理不尽に設定されすぎていたりと楽しめる流れまでいく前にしんどくなってやめてしまいそうになるのが惜しいポイントだと思っています。
とはいえ、この作品は初代です。
開発チームのやる気次第なところはありますがフィートバックをもとに続編などが出たらきっと購入すると思います。
今後様々な調整が行われてより快適に楽しめればいいなと願い、プレイレビューとさせていただきます。
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