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グルメ英単語#7 ー 「G」は「ギリシャ風サラダ」 G for “Greek Salad”

キッチン英語辞典#1から#28 で、ざっとお料理に使う英単語や解説を見てきました。ここでは、それが使われるシチュエーションsituationに目を向けたいと思います。気軽にやってみたいと思うので、手軽に読んでいただけたら嬉しいです。

では、グルメ英単語のG

A : What do you like for starter?

B :  How about to share Greek Salad if you like tomatoes and cucumbers?

A : Well, I don’t think I like goat cheese.
B : Don’t worry.  Feta cheese is very fresh and not smelly like aged goat cheeses.

A:前菜に何がいい?
B:トマトときゅうりが好きなら、ギリシャサラダをシェアする?
A:そうねえ、ゴートチーズがいやかも。
B:大丈夫。フェタチーズはフレッシュだから、熟成したゴートチーズみたいに臭くないから。

ということで、
G for Greek Salad
G は「ギリシャ風サラダ」

にしてみました。

とってもポピュラーな一品で、メディトレニアン・レストランでは、まずメニューに載っています。
イタリア料理も、広い意味で地中海料理なので、
イタリアン・レストランでも、よくお目にかかります。

日本でも最近は、手軽にフェタチーズが手に入りますね。

ところで、

日本の人には、
ヤギのチーズとか、
マトンやラムなどの羊肉が食べられない、


という人が多いのではないでしょうか。

実は私も、
フェタチーズは好きですが、
chèvre つまり、ヤギのチーズはほとんどが食べられません。
すごい高額なチーズが出てきて、
是非食べたい、
と思っても、やっぱりあの匂いがダメです。

こういう匂いを、gamy 獣臭い、ということがあります。
鳥獣臭い、というのでしょうか。

ニュージーランド産や、日本産のラム肉は
あの匂いもほとんどなく、
柔らかくてジューシーで美味しいです。
高級ラム肉、って思えます。

海外にいる間は、
そのレストランが、
匂いの少ないラム肉を調理しているかわからない場合、
注文しません。

というのも、
あの gamy な匂いを、好む人たちもいるわけで、
そういう人たちがお客に多いところでは、
かなりゲイミーなお料理に仕上がっていることがあるからです。

イギリスでは一般的に、
あのゲイミーな匂いを普通だと思っているらしく、
ラム肉などは序の口、
クリスマスのスペシャルで、野性のキジが出た時には、
本当に食べることができませんでした。
それに、安いレストランだと、
ミートソースからもラム肉の匂いがして
閉口。
きっとそばで調理してると匂いが移るんですね。

中華料理のホットポットでも、似たような経験をしました。
頼んだのは牛肉だけなんだけど、
そこはかとなく漂ってくる
ラムの、いや、マトンのゲイミーな匂い。

ゲイミーというと、日本語で「臭い」印象になってしまいますが、
そこが美味しいという人もいます。
必ずしも否定的な意味ではないのですが・・・
くさやが美味しい、っていうのに似ているのかもしれません。
その匂いがあるからこそのコク、みたいな。
そこまで熟成したからこそ出る匂い、みたいな。

もっとも、
くさやに近づけない私は食べたことないですから、
間違ってるかも。

昔々、香港島に、リッツカールトン・ホテルがあって、


そこのトスカというイタリアン・レストランは、
誰もが認める最上のお店でした。
北イタリアのシシリア料理です。

時代が移り、そのビルは壊され、
今、香港のリッツカールトンは、
九龍半島側の、ICCという超高層ビルの92階から108階にあるのですが、
(102階から118階という表示もあります。香港では縁起の悪い数字の階数を抜くので、92−108は実質です。ホテルに行くときは、表示階数に行ってくださいね。)
レストランも名前を変えて
(シェフも変えて)
トスカ・ディ・アンジェロ
となりました。

もちろん最高級のお店です。
ミシェランの星もついています。
私などがどうこう言うレベルではないのです。
とっても美味しいことは確かです。

ただ、
開店した当時は、
中国のお金持ちがたくさん押し寄せていて、
そういうお客様に合わせたのか、
ラグーソースがすごくゲイミーだったので、がっかりしたことがあります。
近年は、さらにさらに洗練されて、
そんな体験をする人はいないと思います。

レストランって、つくづく、
作り手だけじゃなくて、
そこを利用するお客様と一体になって形成されていくんだな、
と思います。
狙った通りのお客様に愛される店もあるでしょうが、
思いがけないお客様に愛されて、
引き立てられる店もあると思います。
立地や値段で、愛用者のグループができてくる、というか。
よそ者で、ふらりと入っても、
快く過ごさせてもらえると、ありがたいな、と幸せになります。
でも、自分がマイノリティーだと感じたときは、
ちょっと心細くなったりします。

日本では、フォアグラが食べられないことはほぼないですが、
海外では高級フレンチでも、ゲイミーで食べられないことがあります。
まあ、私はよそ者ですから、
ここではこういうお味が主流、と学習するしかないですね。

あれ、G はギリシャ風サラダより、ゲイミーの方が良かったかも。


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